「おぼえてる」 | あとりえまかろん まかろんのへや

あとりえまかろん まかろんのへや

ちいさな家族、まかろんとの日々をたいせつに紡いでいきたい‥ちいさな歩幅でゆっくりふたり歩いていきます。
つないだ手、いつもいつまでもはなすことなく‥


ことし、たぶん
さいごの火をいれた

すこしとくべつなワインと


あなたと

街の灯りと


しずかな時間


‥‥


ある朝のまかろん

あら?
まかろんたら、お見送り?


いまでも、車椅子の方をみかけると
じっとみつめてる
そして、なにか一生懸命、ねえねに話しかけようとする


よしよし、もう大丈夫だよ
いい仔だね


そういえば
母がいなくなって、三年めくらいだったか
お散歩途中に、とつぜん、こんな座りこみ


呼んでも呼んでも、動かない
ひたすら、ドアのむこうをみつめてる
???


ここ、なんどか、車椅子と
お薬もらいにきた薬局さん


ねぇ、まかろん
もう、どんなに待ってても、車椅子のお膝はかえってこないんだよ

あのとき、そう言い聞かせながら
ぎゅーっと抱きしめた


まかろんのそばから、車椅子のお膝がなくなって、もう六年と九ヵ月
まかろんが母と暮らしたのは、三年半たらず
〜病院にいることも多かった母だから、実際はもっともっと短い時間
それでも

まかろんと思い出話をすることはできないけれど

たしかに、まかろんのなかにも
母はまだいるのだと、そうおもう


朝の「お見送りまかろん」みていて
こんな数年前のお散歩道での座りこみと

去年の春の、桜のしたでの、陽だまりの一瞬を


おもいだしてた

昨日今日、母娘それぞれの、ふたつめの誕生日
あの年の日付のかわるころ、救急車ではこばれた母
翌朝、母がふたつめの命とひきかえのように、下半身の自由も感覚もなくして、娘のもとへ還ってきてくれた、そんな日
それは、その三年前のまったくおなじ日、娘が母のもとに還れた日
おなじ日におなじ緊急オペ
なので、ふたつめの誕生日はたまたまおなじ

それでも‥
いまも元気ではしりまわってる娘と
十年に一度もないといわれたオペでのアクシデントで動けなくなった母
だから娘は、母が身代わりになってくれたのだとおもってしまった
いまでも覚えてる
ICUで、「足がない」「足はどこ」‥そこにある「足」を、必死でさがしている母の声を
「二度と動かない、感覚もない」
そう告げられたときの、その瞬間の娘の決意を
「かならず、一緒に我が家で暮らす」
「笑顔をとりもどす」「一緒に幸せになる」

そんな母も空のむこうへ
だけど、かけがえない、まかろんという宝物を遺してくれた
空のむこうのみんなのために、さっちゃんができることは、もうないけれど

空のした
風のなか
光のなか
ふんわり笑って

まかろん、あなたと

もうすぐ、また、大好きな桜の季節
花のなか
光のなか
風のなか
空のした


ねえね、十五歳になりました(笑)

やさしいやさしい二日間

やさしいひとたちのおかげ

そして、だれよりなにより


まかろん♡

あなたのおかげ♡



また、明日からも、いっしょに歩く

とりあえず、いっしょに、やさしい夢を💫

ねっ♡