皆さま、新年明けましておめでとうございます。

 

 

お店の予約帳、モレスキンのデイリーダイアリー(1月始まり、ラージサイズ)を使用しています。年末、1年間使ってきた予約帳を見直すのが好きです。

 

 

 

年賀状はいつも12月31日に書くのですが(遅いですが、それまでは時間が取れなくて)、その時に予約帳を見直します。その年に出会った方の名刺をここに貼りつけてあるからです。

 

 

わたしはなんでもかんでもここに貼りつけてしまいます。名刺の他に、美術館のチケット、映画の半券、ブックオフのレシート、お菓子の栞……お客さまが紙製テーブルマットに書き残してくださったコメントも、切りとって大事に貼っておきます。そのせいで、年末の予約帳はそうとうのおデブになります。

 

 

もちろん、貼りつけたものだけでなく、ここに書きつけた記録(汚い殴り書きですが)もひとつひとつが大事な思い出です。あ、この時はあの方があそこの席に座られて、あれを召し上がったんだっけ、などと、これを読み返すだけでその時のイメージが脳内によみがえります。

 

 

いつも1年間はあっという間に過ぎてしまい、しかも歳をとるごとにどんどん加速度を増していきます。そのせいか、過去1年間の出来事と、2年前、3年前の出来事がごっちゃになってしまい、しかも加齢のせいか記憶の網目のあちこちに穴が空いてスカスカになり(涙)、いったい自分はこの1年で何をしてきたんだろう、何もしなかったのではないか、というむなしい気持ちにさせられます。

 

 

この予約帳は、そんなわたしの心の隙間を埋めてくれる存在。わたしの脳みそが容量が小さいポンコツコンピュータだとしたら、この予約帳は外付けハードディスク(ストレージ)。読むだけで、音、匂い、色、温度、味、感情、いろいろなことを思いだします。

 

 

今年もまた、新しい予約帳(もはや「予約帳」ではないですね、こうなると)が1年後に立派なおデブになるまでコツコツとすごしていきたいです。

 

 

 

 

さて、ここからは余談です。ふと、観た映画で1年を振り返ってみたいと思ったので、以下、記録として2019年に観た映画リストを(再鑑賞したものは覗きます)。

 

ライ麦畑で出会ったら

おかえり、ブルゴーニュへ

ともしび

マイ・ジェネレーション

ライ麦畑の反逆児

ねことじいちゃん

希望の灯り

イメージの本

クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代

劇場版おっさんずラブ

ホテル・ムンバイ

ジョーカー

真実

イエスタデイ

さらば青春の光 デジタルリマスター版

2人のローマ教皇

スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け

(以上、劇場にて鑑賞)

 

キル・ユア・ダーリン

2重螺旋の恋人

モーリス リストア版

彼は秘密の女ともだち

ベロニカとの記憶

夏の娘たち ひめごと

ものすごくうるさくてありえないほど近い

ルイの9番目の人生

危険なプロット

修道女

パリはわれらのもの

恋ごころ

2046

マリッジ・ストーリー

(以上、配信またはDVDで鑑賞)

 

 

去年はけっこう観たような気がしていたのですが、こうして並べるとそうでもないですね。おもしろかったもの、感銘を受けたもの、胸に刺さったもの、あまり好みではなかったものなどいろいろですが、「これはわたしのための映画だ」と思えるような作品は、うーん、なかったかなあ……(強いていえば、2人のローマ教皇とマリッジ・ストーリー)。

 

 

ただ、俳優でいうと、前半は田中圭に、後半はアダム・ドライバーにハマった年でした。

 

 

スターウォーズ、現在公開中なのであまりいろいろ言えませんが(言いたいけど)、わたしは旧三部作(エピソード4~6)をリアルタイムで観た世代でありつつも、実は当時は「スターウォーズ? うーん、別にそれほど」という感じで、新三部作(エピソード1~3)で興味を抱きはじめ、続三部作(エピソード7~9)でどっぷりハマった人間です。

 

 

わたしにとって、このシリーズはダース・ベイダーとカイロ・レンの物語なのです。昔からのファンの皆さんには叱られてしまいそうですが、共和国やレジスタンスの人たち、ジェダイは脇役です(ほんっと、ごめんなさい! あくまでわたしにとっては、です)。ダース・ベイダーにできなかったことをようやくカイロ・レンが成し遂げたのだと思うと、今もじーんと胸が熱くなります。

 

 

あの、マスクの裏でいつも自信がなさそうな、迷っているような、怯えているような、恐れているような表情をしていたカイロ・レンが……(う、ここからは言えない)、アダム・ドライバーが彼を演じてくれたことに心から感謝します。

 

エピソード7で初めてマスクを取った時のカイロ・レン。

 

エピソード8のラストシーンのカイロ・レン。