よべの月 二十八日 | かのんくら=縁側=

かのんくら=縁側=

俳句を詠みます。
俳句の種まきもしています。
この頃は介護日記めいています。

◎過去の日記
『http://www.you-blog.jp/blog/kanon15/』

あれこれ重なった上に、小さな人のうんどうかいに
写真係で呼ばれて神戸まで出かけたので

昨日は書けなかった。というわけで遅れて出します。

10月12日(旧暦:八月二十八日)

 折れさうな三日月探す朝の空  佳音

 

 

 

晴れた。
芭蕉祭の日は大抵晴れるのでたぶん大丈夫だと思っていたが本当に青い空だ。
わたしの今年の芭蕉翁献詠俳句は一句入選だった、充分嬉しいのだがもっと嬉しいことがあった。一緒に句会をしている若者やその家族が特選やら入選やらに名前があったことだ。


  
 

 

  

 

わたしは献詠俳句児童・生徒の部の選者なので式典の招待状はいただいていたが、今年は(も?)なんだか忙しいので出欠の葉書が出せずにいた。

お当番があったのでなんとしても午後の句会には出る予定のところ、仕事を交代してもらえたので朝の式典から出ることができた。
彼らが特選やら入選やらしているのはすでに知っていたので
顔を見ようと思ったら新聞記者に囲まれている。

『芭蕉翁献詠俳句2023』
【櫂未知子 特選】
兄が跳び弟が跳びこどもの日 森永元希
【児童・生徒の部 保育園・幼稚園 特選】
すいかきるぼくはでっかいままたべる 森永彩央

【櫂未知子 入選】
風呂の湯を抜いて聖樹の灯を消して 森永侑樹
【堀本裕樹 入選】
振り返るひとに頷く登山かな 森永侑樹
【正木ゆう子 入選】
 十グラムお試し初夏の珈琲豆 森永真里奈

書き出すと本当に森永さんだらけ。
何年前になるだろう、大学生だった侑樹君が本屋勤務時代のわたし(当時彼は同じ会社の別の書店のアルバイト仲間)を訪ねて来たというご縁で始まった侑樹君とそのパートナー、弟、わたしの計四人の小さな句会の参加者の全てと森永夫妻の小さな息子、そして森永兄弟の父(実家で昔から家族句会をしているらしい)も入選という快挙で、翌日の新聞各紙の地方版には
晴れやかな一家の笑顔が並んだ。
芭蕉祭では櫂未知子氏の許へ元希君を
引っ張って行き少しお話したり、一緒に写真撮影をしたりというおせっかい。

>゜))))彡

午後の全国句会には侑樹君だけが参加した。
わたしは芭蕉翁顕彰会のお当番で披講係兼参加者。

その句会で彼もわたしも好成績を収めることができた。

『芭蕉祭全国俳句大会』
【宮田正和 特選】
【櫂未知子 入選】
杖の踏む砂利のしづかに翁の忌 森永青葉(侑樹の俳号)

【高柳克弘 特選】
秋蝶来高石垣のうへの空 坂石佳音
【櫂未知子 入選】
伊賀路けふ空高きこと青きこと 坂石佳音

わたしは昔から好きで俳句の種まきをしている。
彼らは種ではなく伊賀という土からしっかり芽吹いた若木でわたしが種をまいたわけではないが、ちょんちょんと少々剪定ぐらいのお手伝いはできているだろうか。

嬉しい嬉しい日だった。



 

 

芭蕉翁顕彰会HP『令和5年度(第77回)芭蕉翁献詠俳句 各部門特入選」

>>おまけ
『芭蕉翁献詠俳句2023』
【櫂未知子 入選】
朝の水よろこぶ肌夏立てり 伊賀市 坂石佳音

 

句会と言えば、もうひとつ若い先生たちの句会に参加させてもらっている。

その中の一人も入選だった。嬉しいなぁ。

(本人の了承をとっていないので句と名前は控えます)

またあした。