fiction. | Chevy Day's

「串の家」を後にして、理沙(仮名)が行きたがっていた店に向かった

そこは、一軒目の店が入っている店と同じビルだった。

ビルの名前は「夜光城ビル」

ビルの中には夜の香りが漂っていた。

ビルの階段を上り、2階に到着した。

『居酒屋 艶次郎』

ガラリと引き戸を開け、店員に向かって指を2本立てて二人だと告げる。

運よく、空いていたカウンター席に通された。

閉店時間の24:00まで約1時間。

十分楽しめる時間だ。

居酒屋以上割烹未満を謳っている店。

入った瞬間に良い店だと分かる空気。

大人の隠れ家。

そんな言葉が似合う空間だ。

何の天婦羅だっただろうか?

富山湾の海の幸、げんげの天ぷらだったか?

そして、理沙(仮名)が目当てにしていた一品「本マグロのかぶと肉のネギマ」

マグロは非常に柔らかく、タレとの相性も抜群だった。

まさに絶品。

そして、二合目の日本酒を嗜んでいる頃、店員が閉店の時間を告げに来た。

そろそろ理沙(仮名)ともお別れの時間だ。

時間とは残酷なものだ。

楽しい時間は、儚くも瞬く間に過ぎていく。

あの日の理沙(仮名)は、今頃どうしているだろうか。

そんな事を考えながら、日付が替わったばかりの夜の街を歩いた。



※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。


居酒屋 艶次郎居酒屋 / 新富町駅電鉄富山駅・エスタ前駅電鉄富山駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7


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