stick house. | Chevy Day's

一軒目の店を出た理沙(仮名)と私は、私が目当てにしていた店に行ってみた。

しかし、残念なことにまだ満席。

いや、席は空いていたが、カウンターで離れた席が1席ずつ・・・。

「じゃあさっきマスターに教えてもらった店に行ってみません?」と理沙(仮名)

「ああ、そうだね。行ってみよう」

私たちは、その店へと急いだ。

『串の家』

そんなに広くない店内。

カウンター席に座り、ハイボールをいただいた。

ツマミは、店の方から勧めもあって、お得だと言う「串焼き5本セット」にした。

手毬寿司的なモノと、ブロッコリーのマヨ和え的なモノ、それときんぴらごぼう。

これがお通しの位置づけで、後から串焼きが来るのであれば、理沙(仮名)との会話を楽しむのに十分な品数だ。

写真には、串焼きが4種類しか写っていない。

それだけ会話に花が咲いたのだろう。

あっという間に串焼きセットが終了した。

「アタシが行きたかった店、まだ混んでるかしら?」

理沙(仮名)は、少し淋しげな表情で呟いた。

その店の名前は一軒目の店で聞いたが、私は全くのノーマークの店だった。

話によると、かなり人気がある店で、なかなか席が取れないとの話だ。

時計を見ると、私が行きたかった店はもう閉店の時間を過ぎている。

「よし、行ってみよう。もし駄目でも、他の店があるさ」

理沙(仮名)の表情から淋しさが消えた。

間もなく勘定を済ませ、店のドアをそっと開けた。

ごちそうさまでした。


つづく。


串の家串揚げ / 新富町駅電鉄富山駅・エスタ前駅電鉄富山駅
夜総合点★★★☆☆ 3.0


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