感触 | 書家/美文字トレーナー 杉本健爾(すぎもとけんじ)

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感触ってすごく大事。

例えば書道なら紙と筆が擦れる
感触。紙が違えばその感触も
変わってくる。墨を擦る時の
墨と硯と水に触れる感覚。
音楽だってピアノとエレクトーン
の鍵盤のタッチは全く変わるし
ギターだって弦を変えたら
弾く感触が全然違ってくる。

今はネット上で音楽を奏でたり
字を書くことだってできちゃう
便利な時代だから、知識の中で
いろんな感触を知ることが出来る。
素晴らしい時代だと思う。


でももしそれがタブレット上の
同じ感触を越えて一歩先の
実際の物に触れる機会を持てたら
さらに素敵な事だと思う。

柔らかさや硬さ、ザラザラ感や
ネットリ感、更には香りをかぐ
ことだって感触の一部。
「クレヨンの香りってこうだよね」
「ピアノの鍵盤って重いなぁ」
「ギターを鳴らすとお腹に響く」
「舞台の生音は心臓を突く感じ」
いろんな生の感触を実際に
体感することが細胞を動かす。
感触、大事に。


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