先日、会計士40名ほどが集まって「これからの公認会計士のキャリアを
考える会」なるものに参加してきた。
主催者は私の監査法人時代の一つ下の後輩。
今日は第一回目ということで彼が独立体験記的な内容のスピーチを担当した。
彼は監査法人を辞めた後に、某大手資産税専門の税理士法人を経て
昨年独立した。
スピーチの中で
「僕は今日、ここにいる監査法人時代のある先輩の影響を受けて監査法人を辞めて
今充実した毎日を送っています。」
と話していたが、その先輩とは恐縮ながら私のことだった。
彼とは監査チームが同じで、監査の休憩中や仕事終わりに食事をしながら、
これからの僕のビジョンを熱く語り、また彼の考え方も聞いていた。
僕の影響を受けて自分の進路を決めたと話す彼が、生き生きと楽しそうに今の
仕事の状況を話す姿を見て嬉しかった。素直にそう思った。
これから長い人生の中でお互いに切磋琢磨しながら、杯を交わせる
ことを想うと自然と笑みが零れた。
さて今後の公認会計士のキャリアはこれまで以上に厳しいものに
なりそうだ。
資格にぶらさがっているだけでいい生活ができる時代ではなくなった。
その会に来ていて現在、モルガンスタンレー証券で働いている
方と話をしていて印象に残った言葉をご紹介。
その方は昔でいうところのいわゆる会計士補であり、まだ公認会計士の最終
試験である3次試験に合格していない。
「今年は忙しくて3次試験なんて受けられなかった。でも別にいいんです。
今の仕事は充実しているし、会計士の肩書きなんて通用しない実力主義の
会社だから。まあせっかくなのでいずれはきちんと合格したいですけどね。」
独立する人、監査法人で頑張る人、外資系金融に転職する人、コンサルの道に
進む人、ベンチャー企業で頑張る人、上場企業の経理部に転職する人、税理士
事務所に行く人、考えるだけでも色んな道がある。
これからの公認会計士のキャリア、まだまだ捨てたもんじゃないと思います。
というわけで本日は少し長くなりましたがこれにて失礼。
荒巻