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みむたんのブログ

ぬいぐるみすとの意識高い系メンヘラ非正規介護職員が、自己救済を通して衆生救済を目指すチラ裏ブログ

加害者との関係の再演は、児童期の長期にわたる性的虐待経験者が時に現す、性的な色合いを帯びた転移にもっとも明らかである。
患者は、他者の眼の前、特に権力のある人間の前での自分の価値はただ一つ、性的対象としての価値であると思い込んでいることがありうる。
たとえば、ある治療者は、境界例と診断されてきた、ある近親姦後生存者を長期間治療して治癒に導いた、その最後の面接をこう記している。
すなわち「彼女は今は大人になった娘のように感じ、まだ、私とセックスをしていないとしたら、それは自分がセクシーであることが足りないからだろうと思った。最後の面接において、彼女は、私に言葉だけでありがとうを 言うだけで何もしないとしたら、自分がどれだけ治療をありがたく思っているかが私に伝わらないのではないかと言った。
立ち去るきわに、彼女はありがとうで十分らしいということをさとった。はじめて会ってから七年が経っていた」。
患者があからさまに性的関係を求めることがある。
治療者にケアしようとする気持ちがある証明として納得するのはこれしかないと性的関係を迫る患者すら時にはある。
しかし、同時に、そういう患者も、治療における性的関係の再演を恐れている。
そのような再演は「一切の人間関係は汚いものである」という患者の信念を強化するだけである。
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