この記事を読んで貰うと分かるけど、アフリカのモーリタニアの GDP 86%を支えるのが漁業です。

 

 

西アフリカの中西部寄り、モロッコの下の方にある国で、国土の90%が砂漠という国家です。

 

 

この中村正明さんの漁業の技術指導で、それまで海産物を食べなかったモーリタニアに一人で派遣され、漁業開拓したのが中村さんです。

 

 

中村さんは、沿岸で取れる豊富な漁業資源の中で、タコに注目しました。

 

 

海外ではタコを食べるのはヨーロッパではスペイン人とイタリア人、日本人(アジア人)にアメリカ人くらいです。

 

 

今はオーストラリアでもタコ漁を行ってるように、タコの多くは、海外の輸入ものが多い。

 

 

内、国内市場で取引される 35%が、モーリタニア産のタコです。

 

 

つまり、アフリカに一つの小さな漁村を作って、海外支援協力隊の一員として中村さんが始めたタコ漁が、今は、日本の寿司屋さんの回転ずしに並ぶタコや食卓に並ぶスーパーのタコとして売られており、漁業を通じて日本との深い絆が結ばれているという事です。

 

 

1993年にパリダカールラリーで、日本人アマチュアドライバーがモーリタニアで事故をおこし、車に日本の国旗が付いてるのを子供が発見し、村に知らせました。

 

 

車内に閉じ込められて出られなかった日本人を救ったのが、モーリタニアで漁業支援を受けた住民達でした。

 

 

日本の国旗のマークを見て、中村さんと関係があると思った住民たちが救ったそうです。

 

 

モーリタニア国民の平均月収は 7,000円ですが、東日本大震災の時に総額 4570万円の寄付を行っています。

 

 

国民一人当たり、1,700円のお金を寄付してます。

 

 

日本人でさえ、1,000円の寄付もしない人が当たり前なのに、たった一人の日本人が開拓した漁業市場を変えたことで、アフリカと日本の絆が結ばれてるという事です。

 

 

発展途上の国かも知れないけれど、日本からの漁業支援でタコ壺やタコ壺を落すボートなどの支援を受け、1994年にも漁船45隻、船外機61機を無償供与し得られた収益がその国を豊かにし、日本にも恩恵を預かる存在になってるのです。

 

 

今回は ODA の円借款という形で、日本が一度国債を発行し、日本円に変えてから日本円で海外へ円を貸すことで、これらの漁業のような形だけではなく、物資の購入に充てたり、日本人の技術者を派遣したりする費用にも使われます。

 

 

内戦で住民同士が殺し合うアフリカで、少しずつ形を変えた支援を行うことで、道路を建設するのに、建設用のガラ袋などに土を詰め、道路に敷き詰めることで低圧を掛け、道路を作る技術指導者を育てることで、水害で道路が流されても直ぐに復旧できる技術を支援しています。

 

 

井戸を掘る作業を教え、現地調達した木材や材料を使い、井戸を掘るための簡易的な装置を作る技術を教えることで、アフリカに水が汲み取れる給水所が沢山作られています。

 

 

現地の人にお金を渡すだけではなく、技術支援をして育った国の多くに資金を投入することで、新たな農業支援を行ったり、品種改良して外米と日本米の混合種のアフリカでも育つ米を作ったりしています。

 

 

細かい事から始まり、その国の通貨へ投資を行うことで、FXなどの市場として金儲けの道具として捉える投資家という人達とは別に、日本企業などのエアコンを敷設したビルを建てることで、アフリカに市場を作ることで、ダイキン工業などの総合空調設備を輸出することなどもできるようになる。

 

 

日本の為にもなるという事です。

 

 

ヤンマーなどの発動機メーカーの船外機なども漁業支援で送れます。

 

 

アンゴラ沖には、カニが豊富に獲れ、日本のマルハニチロなどでは、アンゴラ沖でカニ漁をしています。

 

 

魚権が必要になります。

 

 

カニ好きはカニを食べたい時に、安いカニを買って食べてる筈です。

 

 

南アフリカの沿岸では、無数に居る伊勢海老が未だに漁業として産業にならずに放置されてる場所も多く存在する。

 

 

ケープタウンのテトラポッドで竹ぼうきの竹を海に入れるだけで、キュキュッって感じで鳴いて浮き上がり伊勢海老が取れる。

 

 

冗談のように、本当にただのほうきのほつれた枝を海に入れるだけで、伊勢海老が噛みついて取れるのです。

 

 

直ぐにたも網を入れて掬うと、伊勢海老が簡単に取れてしまう。

 

 

取り過ぎると怒られるので、遊び程度に数匹取る分には何も言われない。

 

 

そういう風に、まだまだアフリカなどには、多くの漁業資源が眠ってる場所が沢山あるということ。

 

 

10億人のアフリカの人達が争う理由の多くは、貧困などの経済格差などが根底にあり、欲のある大人同士の縄張りの取り合いだったりする。

 

 

日本の暴力団の抗争なんて、アフリカの内戦に比べれば可愛いものです。

 

 

経済で困窮する民衆へ技術教育を施し、現地の人達が産業を育てて貿易で経済を得るという市場開拓を行うのが ODA の真の目的であり、経済が発展すれば物が売れる市場が出来上がるという事です。

 

 

トヨタ車が多く乗られるのは、壊れないから?らしいです。

 

 

今は国内限定のサービスの多くが、海外市場へ出てフランチャイズ・チェーン展開もできるという事です。

 

 

その最初の一歩を踏むのが、ODA の重要な役割だという事を認識できないのが、今の日本の教育で、若者が持つすさんだ心の実態だという事でしょうね。

 

 

「海外ではなく日本人を先に救え!」と言ってる連中は、自分で道を切り開くことを考えられない思考停止の発言。

 

 

ここに書いたようなことを自身で進んで身を投じれば、中村さんのようにお金はそれほど稼げなくても生き甲斐を得られたでしょうし、名誉は広く知れ渡り、一つの国の大使に近い存在にもなってるという事です。

 

 

お金だけを追うのではなく、色々なモノを経験して、そこに何があるのか見るのも面白いと思います。

 

 

漁船に乗る勇気があるかないかの違いで、世界の多くの物を見る事ができた人達と日本という狭い世界で、メディアの情報を信じて一喜一憂してるつまらない世界のどちらが素晴らしい世界に感じますか?

 

 

ゴール・D・ロジャーじゃないけど、僕も世界を 3周ほど漁船に乗って若い頃に見ています。

 

 

考え方を変えて、世界旅行に行くつもりで試練を選べば、外国人の女性とのセックスなども知る事ができるし、世界の色々な習慣や民族や国家の情勢も知る事ができます。

 

 

神奈川県の三浦三崎で、今でもマグロ漁を行う若者が居ます。

 

 

世界を知ることで、世界へ技術指導できる漁業技術者になれば、アフリカなどの市場が、今そこに存在してる事を宝の山だと思えない人達には、ODA で投資するお金が、ただの税金の無駄遣いのように感じるんでしょうね。

 

 

ちなみに円借款なので、貸してるお金であり、最終的に日本と貿易が始まれば、貿易収支で国力が生まれ、育った市場で物のやり取りが活性化すれば、日本の貿易収支から生まれた借金が彼らの所得となり、その所得の中から、日本へお金を返すという経済構造が生まれるので、4兆円を 10年据え置き 40年決済でも、長い目で見たら日本に大きな利益も生まれるという事を知った方が良い。

 

 

何の特典も感じない ODA が、1990年に行った漁業開発支援から、今ではスーパーや寿司屋に並ぶタコの 35%がアフリカから得られてると思えば、多くの民衆が恩恵を得られるのが ODA という、形のない人の知恵と援助から生まれる経済の第一歩だと気付いてくれると日本も変われるのかな...