近所のスーパーで郷土銘菓の煎餅が売っていて、
カッパさんはスーパーに行くたびにそのお菓子を買っていた。
ようやく出会ったカッパさん好みのお菓子らしい。
どうやら他に買う人はいないのか、
いつ行っても3箱のダンボールに満杯状態だったと言う。
それでもカッパさんが買ううちに少しずつ減ってきて、
とうとうダンボール箱が1つになり、
その数週間後にそのお菓子のダンボールもなくなり
陳列棚からも消えた。
スーパーは在庫を処分できて肩の荷が下りたのか、
その後の入荷はなかった。
しょぼくれるカッパさん。
私が「ネットで売ってるんちゃう?」と進言すると、
パァと目を輝かせて検索を始めた。
どうやらメーカーのオンラインショップに辿り着き、
なんとか注文できたようだ。
しかも一斗缶ほどの量もあるのに送料込みで1800円。安い!
もちろん割れ煎餅なので自宅用だ。
1週間ほどで届いた。
煎餅は厚手の大きなビニール袋に個包装なしで詰め込まれていた。
さっきも言ったが一斗缶サイズの量。
一度開けたらその日のうちに食べきらないと湿る。
カッパさんは文句を言いながら
小さいビニール袋に詰め替えていたが、
3分の1ほど残してギブアップした。
とりあえず、カッパさんは食べてみた。
「これ、僕が食べてたヤツと違う」
「この煎餅、硬い・・・」
と、ぼやき始めた。
それでも5,6枚ぱくついていたが、
ガリっと嫌な音がした。
どうやら歯が欠けたらしい。
慌てて鏡を観るカッパさん。
もう半泣きだ。
「残りの煎餅は捨てる・・・」
そうだろうね。
ってか、小分けした分は食べるのだろうか?
まさか私に食べさせる気じゃあるまいな。
折しもその日は歯医者の休診日。
次の日は祝日だ。
今朝、歯医者に電話で泣き落として診てもらえることになった。
やれやれ。
私は念のため、郷土銘菓のオンラインショップを覗いてみたが、
その煎餅はハードタイプとソフトタイプがあった。
カッパさんは間違えてハードタイプを注文したようだ。
つくづく安さにつられて買うもんじゃないね。
カッパさんの買い物はいい教訓になった。
