セレブな姪が家に招待してくれた。

セレブ夫がビルごと所有するマンションのペントハウスに住んでいる。

そこのテラスから花火がよく見えるらしい。

 

ウキウキしながら押し掛けた。

天気もいいぞ、日ごろの行いがものを言ったか?

マンションの内装はよくテレビで見かける大理石仕様だった。

もちろんシャンデリアもある。

テラスにはバーバーキューのグリルが置いてあり、

テーブルはテーブルランナーが敷かれ

プルメリアの花でコーディネートされていた。

みんなで手分けしてグラスや皿を並べる。

ウクレレミュージックも流れている。

姪のセレブ夫がアメリカ製のBBQグリルを駆使して

ステーキや野菜を焼いてくれる。

ソムリエの資格も持っていて、

合間にシャンパン、白ワイン、赤ワインと次々にサーブしてくれる。

おいおいサイコーじゃねーか!

 

予定時刻に花火が上がる。

ワインを片手に見る花火。これ以上の贅沢はあるだろうか?

とても楽しい夜となった。


 

ただこれが最初で最後だ。

なぜならカッパさんが姪を怒らせて泣かせてしまったからだ。

「カッパさんなんか招待するんじゃなかった」

と最後は叫ばれた。

カッパさんはアスピー。

すぐに相手をキレさせる。

そしてカッパもキレる。

これで私と姪の縁は切れたも同然。

もうこの家に呼ばれることは二度とない。

楽しい夜だったが一転、暗黒の闇になってしまった。

帰り道の車は、カッパさん私もフクママもフク姉もみんな無言だった。

淀川花火大会はこうして幕を閉じた。