待たせたね。

カッパさんのソロキャンブ続きだよ。

カッパさんは予定通り湖岸緑地に着いた。

夕食のスキヤキの材料もしっかり買い込んでね。

さあお楽しみだ。

しかし!

風が強い!!

暴風だ。

焚火の火が横向きになる。

料理なんてとても無理。

周りには2,3人のキャンパーがいた。

みんな風よけを張っている。

ちゃんと火も焚いている。

リサーチ不足のカッパさんは焚火をあきらめた。

寝ることにする。

ところが!

寝袋を忘れたことに気づく。

その夜の気温は3℃。

私が「寒いみたいやから防寒しっかりな」と口をすっぱくして言っていたのに、

全く軽く考えていたようで、普段着のままだった。

寒い・・・。

何度か家に帰ろうかと思ったそうだが、

私がものすごい剣幕で追い出したので、のこのこ帰る訳には行かなかった。

カッパにも意地はある。

しかし車に戻ろうにもテントをたたまねばならない。

こんな極寒で風の強い時にテントをたたむ余裕はない。

と言う訳で、そのまま一睡もせずに夜が明けるのを待った。

普通ならテントはそのままにして、車内で夜を明かすと思うのだが、

カッパさんは目を離すとテントを盗まれるのではないかと不安だったようだ。

(やっすいテント、誰が盗むねん!)

着るものがないので、スーパーで買った春菊やらネギやらレジ袋やら、

身にまとえるものは全て身にまとった。

死を覚悟した一夜だった。

夜明けとともにテントをたたみ、こっそりと湖岸緑地を後にする。

ファミレスで朝食をとった後、無事帰還。

さて、どうやらカッパさんと入れ違いに私は宇治に出かけたようだ。

聞くところによると5分ほどのニアピンだそうだ。

あっぶねーー!鉢合わせしなくてよかったぁ・・・!


私が家に帰ると、思いのほかカッパさんはご機嫌だった。

おそらく生きて帰れた安心感で気が大きくなったのだろう。

ひとしきり武勇伝を聞かされた。

そして極寒の夜を耐えきったことを誇りにしていた。

「なぁ僕のこと尊敬するやろー」とドヤ顔で言うが、

尊敬する部分が1ミリたりとも見当たらない。

全て準備不足で大失敗ではないか?

しかしカッパさんは八甲田山から生還できたかのように、

「僕ってスゴイよねー」って嬉しそうに語る。

私はと言えば、無理やり「そうだね・・・」と呟くのが精いっぱいだった。

その日の晩御飯は問答無用でスキヤキだ。

まあ・・・嬉しいけどね・・・。


カッパさんはまた近いうちにリベンジすると言う。

その時は是非ともユーチューブに動画を載せて欲しい。

カッパさんの「残念キャンプ」なら100万回再生も夢じゃないと思う。

大いにみんなを楽しませてほしいものだ。