カッパさんが話しかけてきて
私も何か言おうとして、
でも、
言葉を飲み込むことが増えた。
最近ようやくわかったのだ。
所詮、他人。所詮、男と女。
違うところが多すぎるのだ。
共感できるところが少なすぎる。
特に女性同士ならわかることがあっても、
それは男性には理解しがたい。
例えば、愛らしいぬいぐるみを見ると
「あ、可愛い。欲しい」と私は思うけど、
カッパさんには理解できない。
布と綿でできた無機物だ。断じて血は通っていない。
どこが可愛い?ってなことになる。
(以前、カッパさんが情緒を育てようとテディベアを買ったが、
情緒は全く芽生えなかった)
もし女性が大切なマスコットをどこかに置き忘れて、
取りに戻ると言っても、
大半の男性は「また買えばいいやんか」と言うだろう。
ま、男はそんなもんだろう。
ここで、女性がヒステリックになっても、
男性はシラケるだけだろうしね。
ある日、カッパさんが誰かをバカにするようなことを言う。
私としては「どの立場で言っとんねん」って思うし、
バカにするほどではないと私は思ったりする。
でも、あえて黙っておく。
ここで私がよけいな事を言うから炎上するのだ。
黙っていると、カッパさんは悦に入って持論をまくしたてるが
私はただ時が過ぎるのを待つのみ。
でもカッパさんが「フクちゃんはどう思う?」って聞いてくるので、
その返答は非常に困る。
私が意見を言うと炎上するからだ。
だって今までカッパさんの考えと一致することは皆無なのだ。
今まで生きてきて、感じたことは一人一人違うのだから、
同じ意見になりようがない。
「うーーん、そうだねぇ・・・」とか言ってごまかすしかない。
「な、そう思うやろ。僕の意見正しいやろ?」と言われても
「だね」とか言って他の話題に変える。
「だね」なわきゃあない。テメエの考えは絶対おかしい!
と心の中で思っているが、ぐっとこらえる。
言ったってしゃあない。
他人の考えを正すなんて意味のないことだ。
こっちが反論して、
「あ、そっか。僕が間違ってた」なんて言う人おらんよ。
もし言ったとしても、それは本心ではない。
ただ、私は言葉を飲み込みすぎたせいか、無口になってしまった。
あのお喋りの私が!だ。
たまに喋ると取り止めのない話となり、変な着地の仕方になるので、
それはそれでカッパさんに怒られる。
結局、夫婦とはお互いムカつく存在にしかならんのだ。