アスピーなカッパさんのマイブームは冥想だ。

アメリカではマインドフルネスと言って、

大企業もこぞって取り入れていると言う。

カッパさんは冥想を習慣にしてから心が落ち着きすぎるとのたまう。

私からすれば、すぐにキレる所、常に怒りの種を探している所は、

全く変わってないように見える。

「僕、アスピー治った」とはしゃいでいる。

アスピーは治るもんじゃない。

っつーか改善してねーしっ!!

アスピー度合いは客観的に見ないとわからないのにね。

カッパさんの冥想は長い。

1時間は普通にできると言う。

寝てるんじゃねーか?

「僕、アスピーだから長くできるんだ」とカッパさんは自慢そうだ。

「そっかー。アスピー度合いが高いほど、長く冥想できるんだね」

と私が言うと、

「そ、僕はアスピーだから!」と嬉しそうに微笑んだ。

そのとき私の頭の中に、星野源の『ドラえもん』の曲が流れた。

♬♬どどどど、どどどど、どー、ドアスピー♪



「フクちゃん、僕は今まで確かに気さくな小悪魔だったよ」

と、いつになく反省しているカッパさん。

しかし、『気さくな小悪魔』って何だ?

モテ女子の条件か?

脳裏にはいたずら好きの美少女が思い浮かぶ。

「気さくな小悪魔って何?」思い切って私は恐る恐る尋ねた。

すると、

「あ、気さくじゃない姑息や」

・・・だろうね。

確かに姑息だ。しかし『だった』と言う過去形ではないだろう。

今もそして未来永劫もカッパさんは姑息であり続けるだろう。

ま、それはおいといて・・・。

「小悪魔でもないよね?」

カッパさんはうーんと腕をくんで、

「ほら、こずるい奴おるやん?チンピラみたいな!小悪魔って言うやん!!」

言わねーしっ!!!

「もしかして小悪党のこと・・かな・・・?」

「それそれ!!最初からそう言うてるやん!!」

言ってねーしっ!!!

姑息な小悪党ね・・・。

確かにカッパさんはそんなキャラだわ。今もそうだわ。

しかし自分では解脱したと思い込んでいる。

自分を客観視しないってすごいな。


話はそれるが、

以前、私は職場の上司に

「フクさんは小悪魔っぽいよね?」とほろ酔い気分で言われたことがある。

「えーそんな感じですか?」と私は頬を染めてみたが、

周囲の同僚の冷めた目がささってきた。

(どこが小悪魔やねん。そんな可愛いもんちゃうわ)

(こいつ、中身オッサンやで)

そう確かに私は小悪魔ではない。

見た目も中身も気の弱いちっさいオッサンだ。

面と向かってケンカなどできないから、

陰でこそこそ画策して相手を追い詰めるタイプだ。

自分の手を汚さない。

またターゲットの悪口を言わない。

悪口を言わないけど違和感を周囲に植え付ける。

いじめに耐えて健気に生きている風を装う。

うわー改めて文章にすると、あたしゃひどい女だね。

まあ、みんなやってるよね。(やってないか)

小悪魔ではない。小ずるい奴なのさ。


そんな小悪党と小ずるい奴が夫婦なのさ。

お互い相殺していい奴になるんじゃねーか?

一種の化学反応?

な、わきゃないよね。

私の小ずるい性格も一生なおんないんだろうなー。

治す気もないけどね、てへっ!