この間の連休にカッパさんがソロキャンプを決行した。
行先はずいぶん前から念入りに調べ、
和歌山県の方に、カッパさんのおめがねにかなう場所を見つけたようだ。
どうやら車の中で一泊する予定らしい。
それからと言うもの、キャンプ用品を買いあさり始めた。
主に100均で、だ。
ソロキャンプ用のマグカップ、ソロキャンプ用のランチョンマット、
ソロキャンプ用の布バッグ(?)、ソロキャンプ用の・・・まあ色々だ。
これでいつでもホームレスに転職できる。
うきうきしまくりで、お客さんにソロキャンプの話ばかりしている。
いよいよ当日。
早朝にこっそりと起きて静かに出かけた。
その日、友人たちが家に遊びに来るのでそのことで私は頭がいっぱいだった。
てんやわんやで付け焼き刃的に掃除をして、なんとか友人を迎えることができた。
夕方、友人たちが帰り、ひっそりとした家で私は少しばかり孤独を感じた。
でも、せいせいしている。
簡単に夕食をすますとカッパさんから電話があった。
声が半べそだ。
どうやらキャンプをしたくても、どこも火気厳禁で火が起こせなかったらしい。
飯盒炊爨(はんごうすいさん)の準備も無駄になった。
寝る場所も車で探したようだが、結局は道の駅の駐車場で寝ることにしたそうだ。
運悪く雨が降ってきて気温が下がった。
寒くて寒くて仕方ないよぉ~と涙の訴えだ。
でも私に訴えられてもどうしようもない。
「携帯代かかるからそろそろ切るね~」と言って無情にも切ってやった。
私はその晩、警察から電話がかかってくるのではないかと気が気でなかった。
パニックにならないよう冷静に受けごたえしよう・・・。
でもカッパさんの親に何と言って報告しよう。
あの親のことだ。もう騒ぎまくってパニクって、
同じ場所をグルグル回るに違いない。
報告は義妹経由にしよう・・・などと考えていた。
そしてその日の深夜、カッパさんがこっそり家に帰ってきた。
「やっぱり、ソロキャンプもケツ割ったか」
さすがカッパさんだ。
ヘタレの中のヘタレだ。キング・オブ・ヘタレ!
私は誇りに思う。
そしてかける言葉が見つからないのでずっと寝たふりをした。
翌朝、カッパさんはソロキャンプならぬ家キャンプを決行した。
飯盒でご飯を炊き、カレーを温めて食べていた。
コーヒーも飲んでいた。
「やっぱり家が一番やな~♪」
初めてのソロキャンプは大失敗に終わった。
次回はあるのか!?