アスピーは一見普通の人間。
初対面でも、なんら違和感なく話ができる。
物腰が穏かなので、みんな最初は好感を持つ。
でもねーーーー
騙されちゃなんねーーー
アスピーはアスピーなんだーーーー
さて、アスピーは普通の人とどう違うのか?
ざっくりと言うと、脳の働きが違う・・・らしい。
たとえば、脳のある部分(前頭葉とか偏桃体とか)を両腕に置き換えてみる。
見た目は他の人と変わらない。
でも、普通の人ほど腕や手を器用に使えない。
重い荷物を持てない。
また、2つ以上は持てない。両手でかかえるのが精一杯。
細かい作業に時間がかかる。
複雑な動きができない。
など。
なので、普通の人が持てる荷物も
アスピーは非常に重く感じるので、投げ出したりする。
キャッチボールができないし、楽しめない。
周りから「下手だ」と知られたくないので、距離をあける。
常にストレスがつきまとう。
やることがいっぱいいっぱいでアップアップしている。
だから私はカッパさんのフォローはしてやらないといけない。
荷物を持ってあげたり、難しい作業を手伝ったりする。
でも、私のフォローをカッパさんには頼めない。
アスピーは障がい者ではないが、普通の人とも違う。
障がいのある人に
「何でこんなこともできないの?」なんて
怒鳴ってはいけないのと同様に、
アスピーにもそれを言っちゃいけない。
でも、アスピーは訓練して腕(脳)を動かしていくことはできる。
失敗を重ねてコツをつかみ、人並みに両腕を使うことはできる。
カッパさんも努力を重ねて、だいぶん腕を使えるようになってきた。
だからと言って、すぐに難しいことをさせたらダメだ。
じょじょに難度を上げていく。
そんな風に思うことで、
私もカッパさんに腹を立てることが少なくなった。
自分がやすやすとできるからと言って
必ず他人も簡単にできると思ってはいけない。
自分が簡単にできることを、感謝しないといけない。
できない人に腹を立ててはいけない。
私は何年か前に「大人のエレクトーン教室」に通ったことがある。
音大出の講師が厳しかった。
小さな頃からピアノを習ってきたエリートと私は全然違う。
「何で弾けないの?」みたいなことを言われると悲しかった。
私は指が短いので、離れた音を同時に弾けない。
ピンと指を伸ばすと、
「手は中に卵が入るようにふっくらを丸めて!」
と叱られる。
思いっきり理不尽なんすけど!!
努力してできるもんではない!
30過ぎたオバチャンは叱られ慣れてないので、
すごくへこんだ。
結局、グレード(階級)が上がらないまま3年ほどでやめた。
今、思えば私も練習をサボってばかりだった。
楽して上手に弾きたいなんて都合のいいことを考えていた。
でも、アスピーってこういう気持ちなんだろうな。
講師がもうちょっと楽しく教えてくれたら
私ももっと練習したかも知れない。
「難しい曲が弾きたい」って言えたかも知れない。
私は、あのエレクトーンの講師にならないよう、
気をつけなきゃだ。