店に来るお客さんとかに、

「××って言う店が美味しいから是非行ってみて!」

と熱烈に勧められて行ったものの、

店主がめっちゃ愛想悪くて、

すっごい気まずい雰囲気だったことがある。

そこは老夫婦が営んでいるお好み焼き屋。

先客6人の大量注文に店があたふたしているときに

私たちは訪問したようだ。

だから、注文も聞きに来ないし、

注文してからも30分くらい待たされた。


こっちはカッパさんと言う爆弾をかかえている。

こんなシチュエーションに

ルンルン気分な訳がない。

カッパさんは眉間にシワを寄せながら、イライラしていた。

私はできるだけ平静を装い、手酌でビールを飲んでいた。


ようやく料理が来たものの、

美味しいのかまずいのかわかんない。

紹介してくれた人は「月に2,3度通う常連」と言っていたが

そこまで通うほどの美味しさではない。


気まずいまま帰るのもなんなので、

「今日は○○さんの紹介できました」

と、店主に声をかけた。

老夫婦がキョトンとした顔をしている。

「えっと、髪が短くてほにゃららな感じの方ですけど」

「さあ、誰かな?」二人、首をひねる。


ほらね!!

だから、行きたくなかったんだよ!!

なんとなく、こうなる予感はあった。

店の人と親しいって自分が一方的に思い込んでいるだけなんだ!

あー恥ずかしいっ!!

もう、二度と行かない。



同じようなことが別の日にもあった。

奈良の吉野へ遊びに行った。

帰りにチェックしておいた豆腐屋へ寄るつもりだった。

すると、吉野で知り合った人が

「もっと美味しい豆腐屋があるよ」と教えてくれた。

試食もお腹一杯できるらしい。

「私の名前、出してくれていいから」とも付け加えた。


ま、結果は想像つくだろうけど、書くよ。


そこは山の中だった。

着いたら店は片付けはじめていた。

私達がなごやかに店に入っても、店の人はめっちゃ嫌な顔をする。

そして「厚揚げしか残ってませんけど」とつっけんどんに言った。

もうね、すっごいアウェイ感なのね。

今頃何しに来とんねん、片付けの邪魔だから早よ帰って

と言わんばかりなのよね。


『店の人がすごく親切で・・・』

『できたての豆腐とか厚揚げとか次々と試食させてくれる・・・』


いったいどこが・・・?

私たち、店に迷惑とか全然かけてないし。

それでも、紹介者の名前を出せば、態度が一変するんではないかと思い、

「△△さんにこの店紹介してもらったんです」と言った。

「・・・」と店の人は無言。全く心当たりなさそう。


ほらね!!

なんとなく、こうなる予感はあった。

店の人と親しいって自分が一方的に思い込んでいるだけなんだ!

あー恥ずかしいっ!!

もう、二度と行かない。



逃げるように帰ってきた。

最初にチェックしていた豆腐屋に行けばよかった。

でも戻るの大変だからあきらめた。


豆腐をゲットできないどころか、

嫌な思いまでさせられた!

何これ?



『我こそは常連!』『店とともだち』なんて言って紹介してくれる店、

全部ハズレですから!!

もう二度と言うな!

てめえらのうぬぼれなんじゃーーー!


自分が常連かどうか、

それは店に行ったときに

「あーら、いらっしゃい◎◎さん♪」とはっきり名前を

呼んでくれたときだ。

店に名前を覚えられない限り、常連と自負してはいけないのだ。