カッパさんが

「死ぬときはかっこよく死にたい」と言い出した。

そして

「武士には切腹と言うかっこいい死に方があったな」

と遠く見ながら、続けた。

ふーーーん、カッパさんは切腹に憧れているのか?

「どうせ切腹するなら、千利休の切腹をモデルにしたら?」

と私が言った。

たしか千利休は腹を割いたあと、自分の腸をひっぱりだして

囲炉裏の自在カギ(木製の魚などが付いている釜を引っ掛けるフック)

に引っ掛けたと言う壮絶な死に様を残していたはずだ。

それをカッパさんに言ってやると

カッパさんは「ヒエー!」と奇声を上げて、おびえた。


「僕は“のりきゅう”とは違う」

???

“のりきゅう”って誰?

「“せん”が名字で、名前が“のりきゅう”やろ?」

・・・そうきたか。

千昌夫っぽく考えているようだ。
 

千利休を

「のりきゅうはな・・・」

とまるでダチのようにのりきゅう呼ばわりしてる。


カッパも男なら腹をかっさいて

腸をずぶずぶと出してみやがれってんだ!!


ま、私はできないけどね・・・。


結局、カッパさんは切腹はナシと言う結論に至った。

なんだか、しょうもない議論に

無駄な時間を使ったことに、私はいらだってしまった。


その後、カッパさんが

「このざぶとん、納豆くさい!」とさわぎ始めた。


何気なく近くのゴミ箱を見たら、

納豆を食べ終えた容器が捨ててあった。


カッパが朝食べて、そのままゴミ箱に捨てた模様。


なんだかなーーー。

ただでさえ、身体がだるいのに

さらに疲れが増す一日だった。