暖かくなって、少し客が増えた。
しかし、カッパさんの気に沿わない客も何人かいて
その人たちに、ひどい対応をした。
案の定、リピートはない。
でも、最後の客Aはよっぽどカッパさんの態度に腹を立てたようで
帰りがけ、靴を履いているにもかかわらず
「トイレ貸して」と再度上がりこみ、
案の定、床に放尿するなどしてトイレを汚して帰った。
そして、あろうことか、
外の鉢植の花を引っこ抜いていった。
しかし、現場は私もカッパさんも目撃していなかった。
カッパさんは頭にきて、お客様シートを調べて
Aに電話をかけて問いただしたそうだ。
すると、あっさり白状した。
最後にカッパさんは「ざけんなよ!!」と叫び
思いっきり電話を叩き切った。
アスピーだもんね。
普通の人なら我慢できても
アスピーは我慢できず、恨みをかってしまうようなことをする。
その夜、私は食べ合わせが悪かったのか
寝る前にアイスクリームを食べたのがまずかったのか、
お腹が痛くなった。
カッパさんが部屋で
不気味な儀式にも見えるストレッチをしていたので
「あー腹いてぇーーいてぇーよー。カッパの呪いじゃカッパの呪いじゃ」
と私は一人でわめいていた。
翌朝、カッパさんが
「フクちゃんさ・・・昨日おなか痛がったやろ?
あれ、Aのこと気にもんでやろ?」
「・・・」いや、アイスが悪かったと思う。けど黙っていた私。
「俺、あんなん(嫌がらせのこと)やられるの日常やけど、
フクちゃんはそんな目に遭ったことないんやな」
「ま、そだね」
「普通の人はめったにあんなことされへんよな~」
「ん、めったにないね」
「それは僕が原因つくってんねやんな」
「それは言えてる」
カッパさんも自分がアスピーだってこと自覚しつつある。
相手を怒らすこと平気で言ってるもんね。
それに気づきはじめたようだ。
「僕、カウンセラーになるわ」
なんでそんなに飛躍する?
でも、ま、なりたきゃなれば?
「そうや、カウンセラーになろう!」
でも、ハッとして
「カウンセラーってどうやったらなれんの?」
知るか!
とりあえずカッパさん、明日はカウンセラー養成所の説明会に参加。
なんかお金が飛んでいきそうな予感・・・。こわいこわい。