何度もお話しているように

カッパさんは非常に感度の良い受信機を持っている。

それは都合のいいときにオフすることはできないようだ。

めんどうくさいこってすな!!


そんな受信機にいつも引っかかりまくりの妻。


私がスナックを食べていると、

じーーーーっと私をガン見している。

「あっ、今なんか口から落ちたぞ!!」とうるさい。

「ちゃんとチラシ引いてるやんかーー」と言っても、ぜんぜん信用していない。

「もう、私の方を見んとってくれる?」と私がキレ気味に言うと

「そう言えばそうやな」と我にかえる。

ばっかじゃね?

洗濯物をたたむときもいちいちうるさい。

洗濯物をそっとたたまないとすごくうるさい。

なんでもほこりが立つんだってさ!ほこりがさ!

ほこり恐怖症なんだわ、カッパさん。

だから布団をたたんだり、シーツを替えたりするのが大変。

絶対にカッパさんの目の前ではできないからね。

あと冷蔵庫もそっと閉めないと怒られっぞ!

バタンと音をさせて締めたらギャーギャー言われる。

レンジの扉もしかり。

両手がふさがっているときに

玄関をバタンと自然にまかせて閉めたときなんか

1時間も説教をたれ、

あげくの果ては私の母親の悪口まで言い出した。

ほんでトドメに

「おまえら親子は僕らの家族の財産を狙ってんねやろーー!」と

叫ぶ始末。

「僕の父ちゃんも母ちゃんもフクちゃん親子は金目当てやって

 言うてたでーーー!!!」

そんなに財産あんのかい?

「ほな離婚しよか?」と私が言うと、

すぐにカッパの両親に電話して、

「今からそっち行くから」と言い放ち

私を車へ乗り込ませて、カッパの実家へ。

時間は午後9時。

心配する父ちゃん母ちゃんの前で

「フクちゃんとケンカしてもめてる。仲裁頼むわ」と

吐き捨てた。

あきれてもの言えんでしょ?

びっくりでしょ?

玄関の扉を自然に任せて閉めたってだけで、

ここまで大騒ぎにするか?


不思議とねーーー

カッパはどうでもよくなって、

代わりにこんな怪物を産んで育てた父ちゃん母ちゃんが

とっても憎くなってね、

「私ら親子を金目当てだと言ったそうですね?」と

よっぽど言ってやろうかと思ったよ。

でも、そんなこと言っても事態は好転しない。

今後、関係が深刻になるのもわかってる。

ぐっとこらえて、母ちゃんが淹れてくれたコーヒーを飲んだ。

カステラも食べた。

甘い物を食べると、心がだんだん溶けてきた。

父ちゃんと母ちゃんになだめられて、

すっかり私は調子よくなった。

気を遣ってくれているのが嬉しい。


そうこうしているうちに

「カッパは大人じゃない。子どもだ。いや猫だ」と悟り

家畜相手にムキになっているのがアホらしくなってきた。


午後11時になってようやく自宅に着く。

もちろん冗談とか言い合っている。

いつもの日常、いつものケンカ。

この繰り返しなんだな、人生ってやつは・・・。