カッパは人の悪口ばかり言う。

カッパの父母は当然、フクママのことまで悪く言う。

可愛がってくれている客の悪口も言う。

そしてすごく依存心が強い。

すぐに他人に甘える。


なんでそんなに愛情に飢えているのか?

と、ハタと考えてみた。

みんな十分にカッパに愛情を注いでいる。

なのにカッパさんは

足りない足りない、もっともっととねだる。


私を召使のように「あーしろこーしろ」とコキ使い、

私の愛情を図っている。

よく「赤ちゃん返り」と言う言葉を耳にするが、

カッパさんは返ってるんじゃない。

ずーーーっと赤ちゃんのままだ。


なんでそんなに愛情を欲するのか・・・?


その理由がわかった。

自分が自分に愛情を注いでないからだ。

そして愛情をうけるお皿がザルになっていて

いくら周りが愛情を注いでも、

全部通り抜けてしまうのだ。


まず、しっかりと受け皿を作らなきゃ。

それは自分自身を愛することなんだ。

カッパさんに聞いてみた。

「カッパは自分のこと好きか?」

「キライじゃ!!大嫌いやから悩んでんねん!!」


おーー予想通りの回答。



「なんでキライなん?」

「キライなもんはキライ」

「じゃあどんな人が好き?」

「器のデカイ人」

「・・・」   

器の大きさってどうやって測るのさ?

自分の周りにいるか?紀伊国屋文左衛門とか言う?



以前テレビでやっていた、言葉に出して

心を開放するやり方をしようと思った。

「じゃあさじゃあさ、『カッパ、大好き!』って言ってみて」

カッパさんは眉間にシワを寄せて口をパクパクさせながら

小さな声でつぶやいた。

「カッパだいすき・・・」

「3回言ってみて」

「カッパ大好き、カッパ大好き、カッパ大好き」

「違和感ある?」

「めっちゃある。違和感めっちゃある」

かなりの重症のようだ。

とりあえず1日何度か「カッパ大好き」を呪文として

唱えさそう。

いつか自分のことが好きになるかも。


そしてその日を夢見て待っている。

私の愛情はかなり枯渇したからね。

もうカラカラだからね。