カッパさんがどういうわけか

宇宙に興味を持ち始めた。

最近はアマゾンで

星関連の本をバンバン購入している。

勿論、私のパスワードを勝手に使ってね。


とうとうネットで星の観測会を探し出し

「今度の休みに、観測会行くねん!!」と

鼻をふくらませた。

「フクちゃんも一緒に行くか?」と聞かれたが

私は視力が悪いし、

そこまで星に興味ない。

そう伝えると、すごく残念がったので、

カッパ孝行だと思い、

付き合ってやることにした。

ただし、日帰りを条件にね。


しかし、天文台に近づくにつれて

あやしい雲行き。

月が全くみえない夜。

田舎の夜道は本当に暗い。暗闇。

そんな中、山の頂上を目指して

くねくねとした細い山道を軽自動車で登っていく。

さすがのカッパさんも緊張が抜けない。

(こう見えてカッパさん、車の運転は上手なんだ)

そんな真っ暗な山道を10分ほど登ったところで

天文台が見えてきた。

観測会の申し込みに行くと、

私達だけしかいない。

なんか気恥ずかしく思っていたが

時間になると家族連れやカップルが加わって

なんとか観測会らしくなってきた。


とてつもなくデカイ天体望遠鏡の部屋に行き

みんなで交代で望遠鏡を覗き込んで星を見る。

今の空は夏の大三角形と呼ばれる

ベガ、アルタイル、デネブが肉眼でもよく見える。

そのうちのデネブと言う星と

デネブと同じ白鳥座をなすアルビレオと言う星を

望遠鏡で見た。


でもね・・・星を単体で見ても、

なんかイマイチだった・・・。

望遠鏡の筒の先でキラキラと

ダイヤモンドのように輝いているのが

確認できるだけだった。

アルビレオと言う星は白く輝く星と黄金に輝く星の

二重星だった。

それは望遠鏡でハッキリと見えた。

曇り空なので天体観測はここまで。

あとはプラネタリウムを見せてもらった。


雲のない夜空のときや、木星が見れる時期などは

もっと興奮度が高いと天文台の方が説明してくれた。

ふーーん・・・と思いながら私とカッパさんは

天文台を後にした。


ひとつだけお土産(?)をもらった。

国際宇宙ステーション「きぼう」が

住んでいる町から肉眼で見えるらしい。


さっそく目視予想情報をチェックして

昨日、堤防で観測した。

突然表れる明るい星。

ゆっくりと弧を描いて消えていく。

たった4分間のささやかな宇宙ショーだったが

なんとなく宇宙に近づいた気がした。


よく見ると、けっこう空に星があるんだな。

ド近眼の私でも

ずっと目を凝らしているとなんとなく見える。


ただ、私が星に興味を持ったと

(いや、そんなに興味持ってないけどね)

カッパさんには思われないようにしたい。

カッパさんはスキあらば

天体望遠鏡を買うとかほざいている。


絶対に阻止する!