ケンコバさんという人 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

ラジオ「ケンドーコバヤシのテメオコ」(2/11放送)、聴きました。


気心の知れた先輩後輩たちの、ゆるーい街探訪の番組と思っていたら、罰ゲームで訪れたSMクラブで、勝負に負けたケンコバさんがお仕置きを受けているのを見た井上さんが、そのあとスタッフとばかり話して、ケンコバさんと絡んでくれなくなってしまったという。そんなスリリングな番組でしたっけ?その、井上さんが感じた気持ち悪さって、なんだったのか。近くで見ていた河本さんも、何かを感じ取っていた様子が、次課長2人の感覚的な近さも感じさせます。


繊細さがそういう風に働くのって、女性的な感覚だなあと思っていたら、ケンコバさんが「自分のこと、女子高生のバレー部の先輩みたいに思ってたのかもしれん。」と言っていて、ああ、やっぱり女子という感じなんだなあと、表現に納得。人の印象をパッと一言で表す時の、ケンコバさんの的確さにいつも、感心します。


こんなロケ話を聴くと来週の放送が心配になりますが、そんなことで揺らいでしまうような関係でもないような気もします。


ケンコバさんが次課長を「不思議なコンビ」と評したように、彼自身もかなり不思議な存在ではあります。


竹若さんもですが、人に興味なさそうな井上さんが師匠と呼ぶ人って、一体どんな人なんだろうと思った時期がありました。ケンコバさんのブログを見つけて読んでみると、あれれ…?人違いかと思って、ほんとのケンコバさんのブログがあるのではと、しばらく探してしまいました。下ネタ的なものと、井上さんの接点が掴めなくて。


人気が出て、テレビでケンコバさんの姿を見るようになると、人を食ったようなその魅力が、だんだんわかってきました。ホラを吹いて周りをけむに巻きながらも、人に左右されない強い芯があり、周りを気遣う優しさを持った人だと。


胸にしまっておくこともできたこんな話を、ケンコバさんがあえてしたのは、「このトラ」は街探訪の番組でもあるけど、こういう見方もできるよ。」という魅力を伝えたかったんではないかしら。


それと、「どんなことに出会っても大概の事は平気」という気持ちが揺らいで、「恥ずかしい」という感覚を呼び覚ましたこの小さな心の事件について、誰かに伝えたいという気持ちに駆られたのではないかと思うのです。彼の口から出る下ネタ的なものがひとつのスタイルだとすると、そこの自分との距離の取り方にはセンスが必要で、「それは違う」という、あの場の井上さんの拒絶にあったことは、偶然のようで、自分のこだわっている部分に何かを突き付けられたような、ケンコバさんのそんな驚きがあったように感じます。


そういえば、「先輩で、ご飯を一緒に行ってもいやじゃないのはコバヤシさんだけです。」って、言われたらうれしいでしょうね。そんな風に慕ってくれる後輩の、信頼を裏切ってしまったかもという、残念さもあるかも。


小学校から高校までずっと野球をやっていて、先輩後輩の関係が厳しい中で育ったであろう井上さんにとって、上下関係はそんなに苦じゃないのでは?とも思いますが、お酒を飲まない井上さんにとって、酔って人が変わったりシラフではできないことを先輩がしたり、自分が強要されたりするのは、耐えられなかったのかもと想像したりもします。仕事以外の時間は、自由でいたかったんでしょうね。


短いケンコバさんのトークの中で、井上さんのナイーブな一面が、過去の姿も含めて密度濃く伝わってきたのは、それだけ他の人と違った密度の濃さで近くにいた、ケンコバさんの語りのなせる技だった気がします。


その空気、来週の放送で、私も感じ取れるかなあ。