すべらない話 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

26日の「すべらない話MVP全員集合SP」、録画しておいたら家族が入れ替わり立ち替わり観るので、つられて一緒に観ていました。


兵動さんのは、MVSの「一等兵」も面白かったけど、私は「ウッドペッカー」も好きでした。後にも先にもその時だけの、一瞬の共感や仲間意識って不思議ですね。いろんなところに出かけて、いろんな人に出会ってこその体験の不思議さ。


田村さんは3回連続だろうが、汲めども尽きぬ泉のように出てきますね。おとーさん、しょうもな!いろいろありつつも、肉親に対するふわりと包み込むような、田村さんの生来持っている優しさが、話の間から漂ってきます。


バッドボーイズの清人くんの話が、今回なんとも印象に残りました。


随分と辛い幼少期の話なのに、聴いていてぐったり疲れる感じがしないのは、厭だなあとは感じながらも、淡々とそれを受け入れ日々素直に生きてきた、彼のすがすがしい人柄が感じられるからかもしれません。そこには諦念みたいなものも、混じっているのかも。この年でそんな境地になんて、壮絶な体験があってこそのものなんだろうなあ。


河本さんのお母さんの話。「一人二役」の中でお馴染みのお母さんって、人をびっくりさせるけど憎めない愛らしい人だと想像するのですが、器用な人ではなさそうです。冬物の服がうんぬんという話で河本さんを困らせながら、実は淋しいのかも。困るようなことを言って愚痴を聴いてもらいたいだけのような気がします。一緒に住むというのも結婚した今はなかなか難しいだろうし。河本さんも、ほんとはそんなお母さんの気持ちをわかってるのかもなどと、話を聴いた以上のいろんなことが思われるエピソードでした。


小藪さんのは、「おれもおれも」という表現に、かなりウケました。一歩間違うと汚いだけの話になってしまうのですが、「出もの腫れものところ嫌わず」で、誰にも危機に陥った経験があるだけに、話がうまいと緊迫感に息をのんでしまいます。


宮川さんの「下着泥棒」。こういう、ぞっとしてなんだか頭にこびりつくような話は、この人独特です。怖さが後を引くのは、後輩くんの心情が結局説明されてないからなんでしょうね。後輩くんは、宮川さんが付き合ってた子が好きだったのかしらとか、想像したりして。


印象的なのを思い出しながら書き出してみましたが、こういう話たちってネタが咲く花だとすれば、その根っこのようなものかしら。その人の一番濃いエッセンスというか。


表に出てきた笑いというものが面白ければ面白いほど、その対極、裏側にはいろんな経験、感情が渦巻いているのでしょう。はかりが左右に振れてようやくとれるバランス。その表に出ない部分を掘り起こすような、こんな企画を考えつくなんてすごいなあと、観るたび感心する番組です。