クレヨンしんちゃん | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

なかなか身元がわからなかったから違ったらいいのにと思っていましたが、やはりそうだったんですね。


残念です。


子どもが小さい頃はこの番組をよく見ていて、始まった時は年上だったしんちゃんの年齢を、息子がいつのまにか追い抜いてしまったと気づいたとき、成長を実感しました。そんな彼も今年で20才です。


息子が幼稚園の頃、教育上悪いと番組を見せないお母さんも多く、「だって面白いよね。私この番組好きよ。」などと親しいママ友とは話していたのですが、人を見て話題にしないといけないカテゴリではありました。


子どもはしんちゃんの目線で観ているのですが、私はやはりしんちゃんを取り巻く大人たちに感情移入して観ていた気がします。普段優しいのに、許容範囲を超える出来事にキレて、ぬいぐるみに当たるママとか、怖いけどなんだかわかる。「いつものママじゃない~!」と子どもも何ごとかを感じ取っていたり。


結構前ですが、深夜のテレビで、映画「オトナ帝国の逆襲」というのをやっていて、昭和の時代を懐かしむ大人たちが、子どもの世話をしないで遊びほうけてしまうというような話でしたが、なんともいえず惹きこまれて、わんわん泣きながら観たのを覚えています。しんちゃんのパパが、自分の子どもの頃の匂いを嗅いだとき、「なんて懐かしい匂いなんだ。」とその匂いの方にどうしようもなく惹きこまれていってしまう所がすごくリアルで、懐かしい場所に行った時に匂いにつられていろいろなことを思い出した私自身の経験とオーバーラップして、これってすごい作品だなあ、むしろ大人向けかもしれないと感じました。


匂いというものの存在の鮮烈さとともに、今でもこの場面をよく思い出します。


「オトナ帝国の逆襲」は、もう一度観てみたいなあ。


この映画で、クレヨンしんちゃんの作者に対する認識が、すっかり変わったように思います。


あ、そうそう、テレビの方で面白かったのは、みさえさんが車の運転を覚えたてで、幼稚園にしんちゃんのお迎えに行って家に帰るはずが、右折がこわくて左折ばっかりしていたらどんどん家から遠ざかって、しまいには高速に乗ってえらく遠くまで行ってしまったという回。これも大分前のお話ですが、おなかを抱えて窒息するほど笑いました。

日常の何気ないことを描いていて、ああ、それ、わかるわかるという感じる視聴者たちによって、この番組は愛され続けていたのでしょうね。


ふとしたときに、昔見たいろんな場面を、これからも思い出すんだろうなあ。


ご冥福をお祈りします。