逝く人 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

栗本薫という名の方がポピュラーなのかもしれませんが、私の印象の中にあるのは中島梓さん。まだそんな年では…と思いながら見たら56才だったんですね。


「クイズヒントでピント」のしゃべり口とお顔が思い浮かびます。マンガ好きで、感想など聞いていたので親近感がありました。そして、エッセイや評論の方を、好んで読んでいました。感情豊かなのと同時に、冷静に分析する眼も持っていた気がします。


印象に残っているのは、「息子に夢中」というエッセイ。息子さんの小さい頃のことを綴っていて、その頃同じように子育てのただ中にいた私は、共感しながら読みました。多作で多趣味な人でしたが、どこから来るのかという底知れないパワーが、文章の間からも伝わってきました。


生き急いでいるような、何かにせかされるようにいろんなことをやっていたような感じを受けて、そのことを不思議に感じた覚えもあります。


妻子ある、確か編集者と恋に落ち結婚して、時々旦那さんが子どものことを思い出して泣くんだという話に、彼女の気持ちを思ったり。


馴染みのある著名な人の訃報が、この頃なんだか多いように感じるのは、自分も年を取ったからかもしれません。


もっと生きたかったのだろうにと、そんなことばかり思います。