井上聡的下ネタ論 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

「理由ある太郎」、あの「知りたい」と「知りたくない」の子どもの声、なんともいえずかわいい~。何人もボタンを押して、多重放送で聞こえると、くすぐったいような気分になります。


最初のプレゼンターは次長課長。「男女の記号が♂と♀になった理由」というお題にパネラー全員が知りたくないボタンを押します。

その記号がそのものを表しているということで、恥ずかしそうにしながらも、妙にパネラー同士の会話が盛り上がって、河本さんが巧みに合いの手を入れていくと、いつのまにかみんな、知りたいボタンを押してしまいます。


実はこのマークは天文学から生まれた記号で、♂は火星、♀は金星を表し、後に占星術や錬金術でも使われるようになり、生物学で、現在の使われ方になったとか。

みんなの予想を大幅にくつがえすのかと思いきや、予想通りでした(笑)。


川合「言った通りじゃん。俺らが。」

石田「その通りやんか。」

千秋「それが何かに似てるってことでしょ。」

河本「違います。火星と金星だったから、もともとは違ったんです。エジプトの錬金術で、銅と鉄に分けられて、それを生物学者が。」

井上「1回おっさん、はさんだから。」

千秋「結局はそれが何かに似てるみたいなことでしょ。」

河本「まあそうそういうことなんですが。補足ですが・・・(記号の具体的説明)。」

井上「それ言っちゃダメでしょ。」


いきなり下ネタ的展開になりましたが、下ネタって、話す人の品性が透けて見えるところが面白いなと思います。かたくなにそれを避けて通るのも、自然の摂理を無視するようで嘘っぽいし、かといって赤裸々で生々しく話されても、身の置き所のない感じがして、そこにあるよというのを、さりげなく肯定しながらも、ウィットに包んで表現するというのがスマートな気がします。


そういう意味では、パネラーさんたちのやり取りは、そのかげんがわかっていてそれぞれの個性を出しながらのほどのよさで、それを混ぜっ返す河本さんのツッコミがまた、冴えていた気がします。会話が盛り上がるのに、「ちょっと皆さん、1回落ち着いてもらってもいいですか。」なんて河本さんが真顔で言うのに、思わず吹き出してしまいました。


井上さんの解釈も面白い。下ネタもこの人の手にかかると、なんだか宇宙空間にほうりだされたような、不思議な感覚に見舞われます。ほんとはこの手の話題は苦手なのかもしれないけれど、こういうとき、井上ワールドがふっと出てくるところがこの人の面白さではないかしら。


こういう方向へは行きたくないというセンスというかこだわりがあって、その根っこには、この世界は愛すべきものであってほしいという、この人の願いのようなものがあるのかもしれないと、思ったりします。


そこに河本さんの暴走気味のトークが被さって、「それ言っちゃダメでしょ。」と、さりげなく牽制する井上さんとのバランスが絶妙です。


なんだかタイトルが先走りましたが、次課長のトークとパネラーたちとの会話のテンポの良さを、気持ちよく感じた時間でした。