北京オリンピック、水泳中心に観ているのですが、どのレースもすごいドラマがあって、ドキドキします。
調子がいいと言われて後半伸びなかった人、そんなに期待されていなかったのに、日本新を連発している人。同じように努力をしていても、その表われ方が違うのが、勝負の怖さであり、面白さですね。
200mバタフライで銅メダルの松田選手が、「どんなメダルでも、もらったものが自分色のメダル」と言っていたのを聞いて、すごいことを言うなあと、心を揺さぶられました。少しでも上へ上へと目指す勝負の世界で、他人と比べるのではなく、自分が努力して出し切った結果をまるごと受け入れる、そんな境地は未知の世界です。
悔いのない努力をした人だけが、口に出来る言葉ではないでしょうか。
柔道で金メダルを取った谷本選手が、「1本柔道にこだわった」と言うのを聞いた時も、自分のこだわりを最後まで貫くのは、言葉にするのは簡単だけど、やり遂げたあとに発した言葉だから、余計にすごさを感じます。
指導とか効果とか、早く決着をつけるためなのか、およそ本来の日本の柔道とはかけ離れていくルールにうんざりする中で、誰が観ても勝ちが歴然とした一本勝ちは、そんな風潮を吹き飛ばすような気持ちの良さでした。
こういう柔道を見た人たちは、やはり本来はこうあるべき、こういう勝ち方をしたいと思うようになるんじゃないでしょうか。
選手達の4年間の努力を思い、運命のめぐりあわせを不思議に感じながら、それでも勝利を掴み取った選手の言葉の重みは、聞いているこちらの胸にずしんと響きます。