ラストフレンズ最終話 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

前回のホラーじみた展開とは打って変わって、今回はおだやかなストーリィでしたね。


でも、ホラーより怖かったのが、血を流して横たわっている宗佑さんを置いて、美知留が出ていってしまったこと。救急車を呼べば、助かるんじゃ・・・。


それで思ったのが、宗佑は自分を必要としていると思って、DVされても舞い戻っていた訳だけど、ほんとに彼を愛していたのかしらということです。


私は後半からしか見ていないので、見方が偏っているかもしれませんが、宗佑のDV以上に謎なのが、毎回の美知留の行動でした。


この人は、結局、自分のことしか考えてないんじゃないだろうか。


大変な犠牲を払って、助けてくれて守ってくれた人たちへの裏切りになるとは考えもせずに、携帯に出てしまう、宗佑の所に戻ってしまう・・・。彼女は、自分がDVの被害者であるという自覚が、ひょっとしたら最後までなかったんじゃないかとすら、思えてしまいます。


その一方で、ひょっとしたら宗佑が自ら命を絶ってくれたことに、ホッとしていたんじゃないかという考えまで、頭に浮かんでしまいます。生き返っては、いけなかったのか・・。


そんな美知留役をやった長澤まさみちゃんは、大変だっただろうなと思います。


瑠可役の上野樹里ちゃんは、ほんとに素晴しかった。のだめのあれだけ強いイメージをみじんも感じさせず、心を閉ざす、少年の心を持った瑠可になりきっていました。


でも、瑠可はきっと、感情移入できたと思います。


観ている方でさえ,これだけ拒否反応があるのに、それを自分が納得の行く形で演じる、長澤まさみちゃんの大変さは、誰も語ってくれないみたいで、気の毒に・・・と思います。


また、まさみちゃんの美知留役がはまりすぎて、他の人がやったら、ここまで腹が立たないかもと思うくらいだったんですよね。

ふわっとして、女の子女の子していて、頼りなくて保護欲をそそるような、客観的に自分を見られなくて、感情だけで行動してしまうような、そんな子でした。


だから、赤ちゃんを連れて、シェアハウスに戻って、4人で暮らしたとしても、美知留をめぐるいろんなことは、これからも続くんじゃないのかなと、思ったりして。


赤ちゃんの中で、宗佑は生き続けるのかと思ったら、名前は「るみ」でしたね。瑠可のる、美知留のみ、タケルのるですか。いなくなってしまえと思った宗佑さんですが、ちょっと同情します。


まあ、子どもはそんな大人のいろいろをよそに、未来に向かってすくすくと育っていくものだから、それでいいのかもしれません。


最後まで、細かいツッコミどころはいろいろあるのですが、それは胸の中に飲み込むとして、これが再生の物語としてピリオドを打ったことを、とりあえずは、喜びましょう。賛否両論あるようですが、やっぱり辛い話の終わりには、希望がないと。パンドラの箱のように。


あ、最後にもうひとつ。瑛太くんはいい声してますね。このドラマで、初めて気がつきました。


瑠可や美知留に話しかける声が、タケルの優しさと相まって、すごく心に響いて、癒されるなあと思って聴いていました。瑛太くんにタケルの役、すごく合っていたと思います。


「オレンジデイズ」や「ウォーターボーイズ」や、その他こんな所にもでていたのというくらい、いろいろ出ているのに、もう一つ地味だなあと思ったり、あまり人と打ち解けたり自分をさらけ出したりしないところがあるなあと感じていたのですが、そういう瑛太くんの個性が、タケルという役で、今回とても魅力的に出ていると感じました。


来週、また特別篇があるみたいですね。ただの総集編じゃないことを祈ります。