最終章、「笑う一門には福来る」が始まりました。
ドラマが始まる直前の予告で、すでに喜代美ちゃんが赤ちゃんができたって、しゃべってる~。それは、やめて。
いつのまにかできていた常打ち小屋は、徒然亭の一部を改装したものだったんですね。どこがどうなったのかなあと、何度も巻き戻して録画を観てしまいました。お庭や居間や台所をつぶしたんでしょうか。
こじんまりして、素敵な小屋になりましたね。
それなのに、常打ち小屋の名前をめぐって、四兄弟はもめています。
小草若さんの命名案は「底抜け演芸場」、底抜けとは縁起が悪いと四草さん。草原さんのは「ゲラゲラ亭」、これにはセンスが古いとみんながブーイング。四草さんの「ファインダージャー(ようこそのお運びで)」には、「なぜ中国語?」。「真面目に考えろ。」と言う草々さんの「草寂の家」には、草原さんが「そのままやないか。」
仲裁に入った喜代美ちゃんは、「お前はどんなん考えてる?」と言われますが、特に考えてはいないようです。
改装だけで済んだけれど、思ったより費用がかかって、これから借金を返したり、落語家に謝礼を支払ったり、ちゃんとやっていけるのかという不安は、出来て良かったという気持ちと同じくらいあるようですね。
そこへ、清海ちゃんがやってきました。なんと、製作所の社長になっていて、広告費として、常打ち小屋に寄付をしてくれたとは、やっと彼女も自分らしく輝ける場所を持って、喜代美ちゃんと対等に渡り合えるようになったんですね。2人の心置きなく言い合える様子を見て、ああ、ほんとにいろいろ乗り越えて本当の友達になったんだなあと、感慨深いです。
「お箸と落語は毎日欠かせないところが同じ」という清海ちゃんの言葉がうれしいです。
今日、いちばん驚いてえーっとなったのが、小浜での正典さんと秀臣さんの会話です。
何故、喜代美ちゃんと清海ちゃんが同姓同名なのか、不思議だったのですが、なんと、2人がよく行っていた三丁目の舞妓さんの名前が「きよみ」だった所から、偶然つけたものだとは。秀臣さんは、引っ越してきたのが和田喜代美と聞いて、すぐにぴんと来たと話すと、「糸子には内緒や。」と正典さんはあわてます。
・・・しょうがないなあ、男の人は。A子とB子のそもそもの始まりを作ったのがこの2人とは、糸子さんと静香さんより、喜代美ちゃんと清海ちゃんに知られたらえらいことです。
喜代美ちゃんのアパートに一緒に来た清海ちゃんは、「小浜を出て14年経って、まだこのアパートに住んでいるのね。」と言います。そこは2階でしたが、前にいたのは、1階でしたよね。改装しても、アパート部分が残っているなんて、どんだけ広い敷地なんでしょうか。
小浜を出て14年とは、喜代美ちゃんたちはもう30代なんですね。清海ちゃんはおしゃれなキャリアレディという感じですが、喜代美ちゃんの方は髪型のせいか、ちょっと老けて見えます。
この頃の喜代美ちゃんは、自分の落語について、何か考える所があるようですね。芸術に携わる人は、その都度立ち止まって、自分のやっていることについて見つめ直すことが必要なんでしょう。家庭の事もやりながら夫婦落語家としてやっていくなんて、不器用な彼女にできるんだろうかと思ったこともありましたが、ずっと続けて来れた事は立派だなあと思います。
草々さんの後姿から、カメラが上に上がっていって、寝床の正面に立派な常打ち小屋の全景が見えました。上の方には、イベントに使った二対の塗り箸が張り付いています。
みんなでそれを見上げながら、来てくれるお客さんの事に思いを馳せています。
「落語を聴きに来ようと思う前に自然と足が向き、ここにいつでもあることに安心感が持てるような場所になって行くだろう。」と草原さんが言い、「そのために精進しないと。」と四草さんが言います。
ひぐらしの鳴く声を聴きながら、喜代美ちゃんはふと立ち止まり、「ひぐらし亭」というのはどうでしょうか。」と言います。日がな落語をやっている様子と、ひぐらしがずっと鳴いている風情は、なんだかぴったりくるように思います。こういうとき、直感で生きている喜代美ちゃんの発想はさすがですね。
兄弟子達は無言でしたが、はっとしたようなそれぞれの表情を見ると、しっくりくるものがあったのではないでしょうか。
不安と期待を胸に、とうとう常打ち小屋が始まるんですね。