お互いを大切に思うこと | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

ブログネタ:中国をほめよう 参加中
 その国を好きになるには、その国の友達を作るのが一番だと思います。日本人は、外国の人となかなか接するチャンスがないから、英語もいつまでたってもしゃべれないのかもと思います。

 私にとっては、近所に住んでいる中国系の台湾人のお母さんが、子どもと歳も近く、初めて親しくなった外国人でした。台湾と中国は違うと言われてしまうかもしれませんが、中国から台湾に渡って、中国の習慣になじんでいるという意味では中国人に近いのかなと思ったりします。
 歴史にうとい私は、時々、中国も韓国も台湾もごっちゃになってしまって、一緒にしないでとよく彼女に怒られました。彼女が語る、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんの話は、生きた中国史を聞くようで、歴史の本で読むより、圧倒的な臨場感を持って心に迫ってきました。
 祖国をとても誇りに思う彼女の国は、いったいどんな国なんだろうと、台湾に親近感を覚え始め、台湾の話題に敏感になりました。

 話は変わりますが、私は、学生の頃、ラーメンが好きで、学校の周りに沢山お気に入りのお店があって、今日はどこで食べようかと思ったものですが、学生街だから、おいしいラーメン屋さんがたくさんあったんだなあと、今となっては思います。
 近所にあるラーメン屋さんの、あまり研究熱心でない、中途半端な味のスープにがっかりししたのも、一度や二度ではありません。チェーン店の、画一的で深みのない味にも満足できません。
 かといって、若い人が集まるスポットのラーメンフェアに行っても、油ぎとぎとで、この歳ではきついものがあります。

 そんな中で私が気づいた法則は、中国人のコックさんがやっているラーメン屋さんはまちがいないということです。そんなお店はウエイトレスさんも中国人で、中国語で厨房とやり取りしています。
 うちの近所にも、一軒中国人がやっている中華屋さんがあって、そこの麻婆豆腐は、なんともいえず深みのあるいろんな香辛料の味と、後からじんわり来る辛さに、痺れながらも舌鼓を打ちます。
 
 というわけで、中国四千年の歴史を感じさせる一番の分野は、やはり食べ物です。そして、友人が話すのを聞いて感心するのは、食べ物の持っている、薬のような効能にとても詳しいことです。これは身体を冷やすから食べ過ぎない方が良いとか、妊娠中はこういう食べ物、風邪をひいたときは・・・などなど、親から代々受け継がれた生活の知恵なのでしょう。

 20年くらい前、中国の桂林に行った時の印象は、物乞いの子ども達が観光客に群がる貧しさと、ホテルがひどくボロボロだった事とともに、朝早く行った広い公園で現地の人が太極拳をしている姿の美しさがゆっくりとした朝の時間に不思議な空間を作っていたこと、船で通り過ぎた渓谷の水墨画のような美しさに感動したこと。こういったものが、まじりあって中国の印象として残りました。

 今も、時代は変わっても、そういう心打たれる所とびっくりするような心の貧しさの両方が、今の中国にはあるように感じます。他国を悪者にして切り捨てるのは簡単ですが、これからも、中国とは助け合う関係がずっと続くと思うので、お互いが大切な友人のような関係になれば良いなあと思います。

 なにかことが起こっても、その国に大切な友人が暮らしていると思えば、そんなに悪い事にはならないのではないでしょうか。