草若師匠の3回忌に突然現れた鞍馬会長。お供えしていた饅頭をいきなりむしゃむしゃ食べたり、小草若さんが会長に「がんばります。」と言ったのを、結果が出なかった時の言い訳みたいで嫌いな言葉と切り捨てたり、相変わらず、独特の威圧感と個性を感じさせます。
憎まれ口をたたきながらも、亡き草寂師匠の遺言と、徒然亭のこれからを心配しての訪問だったのではないでしょうか。
常打ち小屋のことを鞍馬会長が口にすると、草原さんや草々さんは、口をそろえてその必要性を話し、協力してほしいと頭を下げますが、鞍馬会長は、実現させるためには、話題づくりに、草寂の名を継ぐ者を決めて襲名披露をせよと言います。
鞍馬会長が帰ると、誰が後を継ぐかで、びっくりするほど話がこじれてしまいます。会長が、「本来なら筆頭弟子が継ぐものだが」と言いつつ、他に目を移したのと、帰り際に冗談まじりに、「話題性ということではやってみるか。」と喜代美ちゃんに声をかけたのも、何の謎賭けかと気になります。
常打ち小屋の実現のために、涙を呑んで草原さんに師匠になってもらおうとする草々さんに、「おれはやらん。」と草原さんはあっさり断ります。緊張して噛むからとは、ちょっと情けない・・・。
「芸風を1番受け継いでいるお前がやれ。」と草々さんに言えば、「草原さんがやらないなら、自分にもなる権利がある。」と四草さん。「お前がそんな事を言うとは思ってなかった。」と、草原さんは驚きますが、「後を継げばご祝儀が入るし、仕事も増える。名前を継ぐというのは、師匠とは別物。」と、独特の理屈を展開します。
本心とは違う事を言いながら、言ってほしい答えを導く四草さんのこれまでの言動から考えると、この言葉も額面どおりには受け取れない気がします。
「誰がなってもいいのなら、若狭師匠ではどうですか。」と、まぜっかえす木曽山君。これで一通りぐるっとまわりましたね。
「俺と師匠と小草若は20年来のつきあいで、お前とはわけが違う。」と、四草さんに言い放つ草々さん。師匠との絆はそれぞれの弟子にとって、年数にかかわりなく強く大きなものなのに、草々さんのこの言い方は、四草さんには残酷です。「自分は絶対認めない。」と心を閉ざしてしまったのも、無理はありません。ここしばらくの小草若さんの事は、四草さんが1番よく知っているのですから。
今まで木曽山君のことで心配して、徒然亭のメンバーが力を合わせてやっていただけに、今回のいさかいは、遺産相続の争いのようでせつなくなります。
徒然亭のみんなが、もう一度お互いの事を理解しあってことを運ぶのが、1番いいと思うのですが、やっぱり1人欠けてもだめなのかもしれません。草々さんが破門された時も、残りのメンバーがいさかいを始めて、いやな感じになっていましたよね。
なんだかんだ言っても、みんな小草若さんのことを心配しているんだと思います。
こんな大事な時に、小草若さんはいったいどこで何をしているんでしょうか。
誰か探し出して、連れ戻して~。