ちりとてちん 2/22 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

正平君に塗り箸を教える正典さん。金箔の貼り方をベタぼめして、お茶を持ってきた糸子さんに「見てみい。」と同意を求めますが、糸子さんにはさっぱり違いがわからない様子がおかしかったです。正平君も、ほめられても戸惑った表情で、後を継ぐ気はないように見えます。


 店先には小梅さん。まだスペインに帰ってなかったんですね。小浜観光協会の竹谷さんが来ていて、正典さんの塗り箸が少しずつ先代に近づいているとほめてくれます。小梅さんが、正平君がもう後を継ぐように話していて、あれっと思いましたが、その話から竹谷さんは、和田製作所の経営が赤字で、今では合併しなくてよかったと話します。


 喜代美ちゃんが出て行ったのを見計らって徒然亭を訪ねるA子。好きだった人にもう一度会いたい気持ちはわかるけど、いつのまにそんな魔性の女になってしまったんでしょう。


 もう昔のことだからと、「いつ私を好きになったんですか。」と聞くA子。いきなりの問いかけにびっくりしながらも、恐竜の化石が実は喜代美ちゃんのものだったことを正直に打ち明けに来てくれたときだと、草々さんは話します。その姿を見た喜代美ちゃんが、A子にはかなわないと思った瞬間でしたね。今のA子が失ってしまったかも知れない、その純粋な頃の自分を思い出したんでしょうか。A子の表情が変わりました。


 稽古をするから、喜代美ちゃんが帰ってくるまでゆっくりして行ってという草々さんに、A子は稽古を見せてもらえないかと頼みます。

 その時の草々さんの表情は、昔を思い出して何か心が揺らいだような、複雑な表情だったので、あぶないなあと見ていてドキドキしました。草々さんの気持ちさえしっかりしていれば、何の問題もないのですが、そして、草々さんの性格上、そういうことはないと思うのですが、かつては好きだったA子を目の前にしたら、やっぱり心は動くと思うんです。A子も、自分の言動にはっきり気づいてないかもしれないけれど、草々さんの中に残っている自分に対する気持ちを掘り起こそうとしている気がします。


 ひとネタ終わったところで、A子が「影清」をリクエストします。初めてA子が草々さんの落語を観たときのネタです。草々さんが、蜘蛛の巣にかかって糸を手繰り寄せられる獲物のように見えてきます。

 このネタには三味線が必要と聞いて、A子の頭には高校の文化祭の時の自分が三味線を弾く姿が浮かびます。そこへ帰って来た喜代美ちゃんが、草々さんに言われて三味線を弾き始めると、その慣れた様子にA子はショックを受けたような表情をします。当たり前といえば当たり前なんですが、今ではお客さんの前で弾けるくらいの腕前になっている様子は、当時の喜代美ちゃんとと比べるとびっくりするでしょうね。


 今夜、新弟子のことを心配して兄弟子たちが来るので、A子も来てと誘われて、彼女はかなり困ったような表情をします。自分の今の姿を見られることに抵抗があるのでしょうか。


 台所では、木曽山君が流しの下でなにやらゴソゴソやっています。徒然亭へ来ていた四草さんと小草若さんが「何してるんや。」と言うと、「ねずみが出たんです。今お茶を入れますから。」・・・木曽山君の後姿を鋭い目で見つめる四草さん。何か気づいたのでしょうか。


 にぎやかなその夜の夕食時、お造りが足りなくなって届けてくれたお咲さんは、A子の姿を見つけて、なにやら意味ありげに「ふ~ん。」と言って去っていきます。・・・女の第6感でしょうか。


 そこに電話が鳴って、喜代美ちゃんが出ると、びっくりしたように絶句して木曽山君の方を見ます。その視線を感じた木曽山君は、思い当たる事があるのか、ばつの悪い顔をして下を向いてしまいます。


 何がどうなるのか、まだ様子を見ているしかありませんが、来週は大変な事になりそうな予感がします。ドキドキしながら、明日がまた、楽しみです。