ちりとてちん 2/20 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

 「今日から、俺をお父ちゃんと思え。」


 寝床に場所を移して、木曽山君との話は続いています。落研にいた彼は15~6個のネタを持っているといい、求められて「鉄砲勇助」のネタをやります。思いがけず上手に演じるのを見て、みんなは感心し、草原さんは「基本はできてるな。」とうなづきます。喜代美ちゃんや小草寂さんはちょっとビビっています。1番好きな話だと言うのに、「名前が同じだからか。」と四草さん。全編ホラ吹きの話というナレーションを聞いて、ちよっと嫌な予感がしました。これに共感できるということは・・・?


 それまでかたくなに入門を認めなかった草々さんですが、木曽山君の両親が亡くなったことを聞くと、とたんに態度がかわり、冒頭の台詞とともに入門を許します。以前に正平君におにいちゃん風を吹かせた事を思い出して、吹き出してしまいました。草々さんの唯一の泣き所ですね。

 木曽山君は喜んで、「よろしくお願いします。」と頭を下げ、喜代美ちゃんに「おかみさん」と声をかけます。びっくりして固まる喜代美ちゃん。このとき初めて、自分おかみさんになる事に気がついてあわてます。


 場面は代わって和田塗箸製作所。事務を手伝うA子に、「この製作所を継いでほしい。」とやんわり切り出す秀臣さん。「いいパートナーを紹介する事も出来るし、いい人がいるならその人と一緒に継いでほしい。」と、決まった相手がいるのかA子に訊ねます。ついにこんなことに・・・。運命の荒波はA子をどこに運んでいこうとしているのでしょうか。


 徒然亭での夕食時、喜代美ちゃんはおかみさんのイメージがつかめなくて、草々さんに尋ねます。「かいつまんで言うとお母ちゃんや。」との答えに、糸子さんの個性的なエピソードが次々と脳裏に浮かび、「ムリ!」と食い気味に言う喜代美ちゃん。「特殊な想像すな。」という草々さんの突っ込みとともに爆笑シーンでした。草若師匠のおかみさんの話を聞くと、また「春の陽だまり」発言・・・。「できるやろか。こんな冬の水溜りみたいな私に。」日々の生活が創作落語にしか見えません(笑)。


 不安でいっぱいの喜代美ちゃんですが、「俺だって自信がない。お前がいなかったら弟子を取る勇気は出なかった。一緒にがんばろう。」と言ってくれる草々さんの目はとても優しくて、やっとほっとできたんではないでしょうか。


 数日後、内弟子部屋に越してきて修行を始めた木曽山くんは、テキパキと家事をこなし、喜代美ちゃんは口を出す機会がありません。「姉が家事を仕込んでくれたんです。」という木曽山くんに、「お姉さんのためにがんばらないと。」というと、「姉は亡くなりました。」という答えに、なんという不幸な身の上かとびっくりする喜代美ちゃん。そんな彼に「ほんまに家族になったろうな。」と優しい言葉をかける草々さん。


 縁側で木曽山君と喜代美ちゃんの様子を見ていた奈津子さんは、彼のことを「肉じゃが女に通じるうさんくささがある。」と評します。ちょっと偏った人間観察ですが、奈津子さんの勘は鋭いような気がします。きっと仕事でいろんな人を見てきたんですね。取材して記事を書く観察者としての目は人の本質を見極める目を養うのかもしれません。

 

 奈津子さんが帰ったのと入れ違いで、何故かA子が突然目の前に現れます。突然の再会に喜代美ちゃんは言葉もありません。

 ついにA子絡みのストーリイー展開になるんですね。けだるく投げやりなオーラを漂わすA子がどんなドラマを見せてくれるか、怖いけどちょっ楽しみです。


 「鉄砲勇助」の再現ドラマ、虎ノ介さん何気にかっこよかったですね♪喜代美ちゃんの童姿やっと見ることができました。この落語、面白そうですね。凍った言葉が、少しずつ溶けて聞こえてくるという発想が面白いです。木曽山くんの名前が勇助って、最初からホラ吹きな子って言ってるようなものですね。


 徒然亭に縁のある人は、どこかしら癖のある人ばかりなのが不思議です。草若師匠には、そういう人を引き寄せる力があるんでしょうか。

 修行中はお酒禁止とか、手際の良さとか、前にもどこかで修行したことがあるのかなあ、そこでなにかあってやめたとか・・・などといろいろ想像してしまいます。

 せっかく縁あって徒然亭に来たんだから、本当の自分を出して、みんなとなじめる日が早く来るといいなあと思います。まだ先の話でしょうけど。