ちりとてちん 1/22 | 甲羅に似せて

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

 徒然亭トリオは、観光を兼ねて喜代美ちゃんたちの様子を見に来たんですね。一番大人な草原さん、相変わらずシニカルな四草さん、そして、小草若さんはアホぼんに何気ないエールを送っていましたね。似たもの同士とは思っていたけれど、ここへきて急に抱き合って励ますほどの仲になるとは。小草若さんは喜代美ちゃんと同じくらい、友春さんのことを気にかけていたんですね。

 友春さんのTシャツに書かれた「焼鯖道は一日にしてならず」・・・いいなあ。

 アホぼんが焼鯖を早速焦がして怒られる様子を見て心配する順ちゃんに、「ケンカの仲裁するよりお父さん生き生きしてる。」って言うお母ちゃん。いそうろうしてるだけじゃなくて、魚屋食堂のいい取り持ち役になっています。


 和久井映見さんて、すごく昭和顔だと思いませんか。あざとい展開のトレンディドラマで、モデル出身の女優さんたちに混じると違和感があるのに、こういう何気ない日常の風景の中では、なんて印象的で魅力に溢れる存在なのでしょう。和久井さんの中にある、なにかほわ~んとした、まったりした優しい空気感が、朝ドラにはよく合います。


 喜代美ちゃんの実家に突然訪ねてきた高校時代の幼馴染3人。落語家になったと聞き、テレビで喜代美ちゃんを見てサインをねだります。ふらっと現れた草々さんに「あの人は誰?だんなさんなの、かっこいい。」・・・そういえば、喜代美チャはB子と呼ばれてから紆余曲折の末、落語家時々タレント、そして妻になったんですね。友達の目に映る成功者の自分とは別のところ、・・・高校のとき三味線を投げ出して親をがっかりさせたその体験を、幼馴染との再会から思い出して、彼女は落語会にますます自信をなくしていきます。


 わかるなあ。そういう若い頃の失敗の記憶って、多分相当な危機感とダメージとともに一生忘れられない記憶としてインプットされてしまうんですよね。そして、心の奥の奥にぎゅーっとしまいこんでふたをして、忘れたつもりになっているのに、何かの拍子にふたが開いて、思いがけない自分の心の奥底をのぞいてしまってヒェ~ッ・・・。って、私、どんだけ思春期にトラウマかかえているんでしょうか・・・。


 そこんとこ、奈津子さんが「そこを乗り越えてこそ。」と言ってくれたのを聞いて、喜代美ゃんのそばには、気持ちをわかってくれる似た者同士の先輩がいてよかったなあと思いました。


 落語会のネタに悩んでいた草々さんは、小次郎さんがお線香を上げるのを見て、「立ち消え線香」というネタを思いつきます。それにはお囃子が必要で、草原さんが、夫婦落語会というくらいだから、お囃子はお前やれと喜代美ゃんは言われてしまいます。自信喪失でまだお母ちゃんに落語会のことを話してさえいない彼女は泣きべそ顔に。


 そんなとき、先日の代金を払いに来てくれた五木ひろしさん。お母ちゃんが仲直りしたか心配してくれて、「どんだけいい人なんですか~。」と喜代美ちゃんに感動され、身の上話を聞いてもらいますが、なんと落語会で一曲歌ってくれることになりました。歌は喜代美ちゃんのたっての希望で、お母ちゃんが大好きな「ふるさと」に。


 さて、喜代美ちゃんは故郷に錦を飾ることが出来るのでしょうか。すごく屈折したプレッシャーですが、はねのけて自分を出し切ることができれば、奈津子さんが言ってたように、これで1つの山を越えることができるんでしょうね。そういう意味では、小浜に帰ってきたことは、彼女にとって偶然のようでありながら、必然であったんでしょうか。


 お母ちゃんの身を案ずる前にまず乗り越えなければならない自分の壁と向かい合う喜代美ちゃん。

 ファイトォ~!!!と、久しぶりに画面に向かって叫びます。