1/9(水)
「私の出演料払ってもらえるんですか?・・・出演料!・・・出演料!」
なんだか観終わって喜代美ちゃんの声がまだ遠くから聞こえるようです。テレビのワイドショー出演での、徒然亭の面々のインタビューの受け答えは欲がないというか、テレビ慣れしてないというか、さんざんでした。
でも、そういうときこそ普段自分が考えていることや態度が出るものなんですね。師匠はやる気なさそうだし、草原さんは浪花節、草々さんはとにかく高座を観にきてほしいと強引過ぎ、小草若さんは底抜け禁止で逃走、四草さんは毒舌。あまりのことにそこでインタビューが終わりそうになった時、自分の出番がないことに憤慨した喜代美ちゃんの冒頭の叫びは、なんと電波に乗ってお茶の間へ。
テレビを観ていた鞍馬会長は、そんな喜代美ちゃんを面白がり、珍しい女流落語家として重宝されるようになります。
お金お金と騒いだ喜代美ちゃんの言動を品性がないとしかる草々さん。「やっていけるんやろか。」と思わず口走ってしまったというお顔の喜代美ちゃんかわい~。そーっとお財布を出して、百円玉を入れます。
いつものように愚痴を聞いてもらおうと、幼馴染の順ちゃんに電話しますが、「年季も明けて結婚もしたのに、高校生みたいなことしててどうする。」と一喝されます。順ちゃん、今は自分の方が悩みを聞いてほしい立場のようです。彼女のような性格だと、いろいろ先読みしてしまって、喜代美ちゃんとは違う悩みがあるんでしょうか。彼女には幸せになってほしいなあと思います。
一方、喜代美ちゃんの弟、正平君がなにやら相談事を抱えて訪ねてきます。家には草々さんがいて、喜代美ちゃんはテレビの仕事に行っているとのこと。テレビをつけてみると、そこにはたどたどしい様子でレポーターをする彼女の姿。「お姉ちゃん、タレントになったの?」という正平くんの素朴な疑問に、草々さんは複雑な表情です。
純粋に落語をやりたい草々さんにとって、喜代美ちゃんのやっていることは、かつて小草若さんがやっていたことと同じように邪道に見えるんでしょう。でも、喜代美ちゃんの立場は複雑ですね。主婦として家計をやりくりすることが今の彼女には一番重大な問題なんですから。だからこその「やっていけるんだろうか。」なんだし。その口癖を禁じて、今ある仕事に疑問を投げかけるのはちょっと酷な気がします。
1/10(木)
喜代美ちゃんに会えずに帰ろうとする正平くんに、「おにいさんでよかったら何でも言ってごらん。」と、兄貴風邪を吹かせる草々さん。「ありがとう。」と照れくさそうに笑って、正平くんは恐竜博物館の学芸員になりたくて、そのために海外留学したいけれど、経済的なことで悩んでいることを打ち明けます。「それはいい。」と食いつく草々さんは、そういえば恐竜好きなんでした。
なんだかこの場面を見ていて感動してしまいました。喜代美ちゃんのお父さんは先代を目指して箸作りに精進してるし、草々さんは落語を後世に伝えていく使命感に燃えてるし、この弟君も、1人でこんな自分なりの理想に燃えているなんて、喜代美ちゃんの周りには理想に燃える人がたくさんいるんですね。お互いに刺激し合える気がして、いいなあと思います。今の時代、自分が何をしたいのかわからなくて悩んでいる人の方が多いんですから、そこがしっかりしていれば、道は開けるはずだと思うんです。
ほんとに好きなものがあって、自分にはそれしかないと追い込むことで出てくる力もあるのかもしれません。
せっせと働いて、ついに喜代美ちゃんの通帳に天狗芸能からの給与振込みが入ります。「こんな数字見た事ない。」とたまげる金額は、いったいどれくらいだったんでしょうね。そんな体験私もしてみたいです。
「このお金で新婚旅行に行きましょう。」という喜代美ちゃんに、「実家にお金を入れなくていいのか。」と草々さん。実家に送金するほどお金を稼いだことのない喜代美ちゃんは言われて実家のお母さんに電話しますが、自分の家庭のために貯金して置くように言われてしまいます。
そして、余ったロケ弁をもらってきたから食べてと出された草々さんの顔が凍りつきます。
このお弁当は、喜代美ちゃんと草々さんの気持ちのすれ違いの象徴のようですね。どうやって、何を大切にして夫婦としてやっていきたいのか、ちゃんと一度話した方がいいような気がします。でも、生活していくのに先立つものは必要だし、草々さんの男としてのプライドもあるし、どうやって折り合っていくのか、難しい所です。
なんだかまた、ひと波乱ありそうな予感・・・。