スポーツ好きで活発な中3の男の子が塾にいました。
「僕の母ちゃんは僕が解いている数学を見て『あんたそんなむずかしい問題解いてるん!!お母さんには解けないわ!!』と言っていた。」とにこやか
な顔で話してくれました。
その時 <正直なお母さんだあ。この子の家庭は親子の会話がスムーズにいっているだろうな。>と思いました。
彼はお母さんが「自分が解いている問題をお母さんが解けない」と言っても
お母さんを別に軽蔑するわけではありません。いつも家族のために、食事を作り、家族のためにいろいろ尽くしてくれるお母さんを尊敬しているわけです。
彼は、母親がそんなに難しい問題を解いている自分を認めてくれた、という
喜びを感じたわけです。
ここでもしお母さんがこう言ってしまったらどうでしょう。
「こんな問題も解けないの。--ちゃんは○○点だったらしいわよ。--ちゃんはよく勉強するからね。」
子供の気持ちはペシャンコです。
勉強のやる気は失せてしまいます。
私たちは、「あの人はどうだ、この人はどうだ。あの人と比べて自分はどうだ」と他人と比較しがちですが、それを子供を見るものさしとして使っては逆効果になります。
その子にはその子しかない個性があり、価値が あります。
それを認め、見出してあげるのが母親の役割でもあります。