毎年、受験校に対する教師、親、子の意見の不一致があります。
受験校決定の最終段階に入りかなりもめます。
これはある一人の生徒の例です。
A子さんはずっとA高校に行きたいと思ってがんばってきました。しかしコツコツと努力する子なのですが、勉強の仕方の要領が悪く、成績が思ったほどあがりませんでした。
志望校選択の段階で、担任の先生は彼女に一つランクを下げたB高校を勧めます。
だいたいここで二通りにわかれます。
「A高校にたとえ入っても後ろのほうよりは、B高校に入って真ん中か上位の方がいい」と勧める先生の意見に素直に従う子と、自分はずっとA高校目指してきたから、あきらめたくない、という子です。
最後はその本人がどのような決断をするかですが、どちらの場合もギリギリで先生に一ランク落とせ、と言われると、本人はかなり動揺します。勉強も手につかなくなるくらいです。
先生の言葉を受けいれられた子は先生のアドバイスに従うわけですが、後者の子は納得がいきません。
その受験生の親にも相談されたことがあります。
私は「本人が納得してB高校にするのはいいですが、もし、彼女より成績が悪かった子がA高校に入学して、その時彼女が私も受ければよかった、と後で後悔してB高校での学校生活に支障をきたすのは困ります。彼女が後悔しないのが一番いいでしょう。最終判断は本人に任せた方がいいでしょう。私立の滑り止めの高校も受けているわけですから、万が一すべったとしても精一杯やれば後悔は残らないでしょう」と話しました。
昨年も同じケースがありました。
彼女もA高校を目指していました。成績が思うように伸びず、最終段階で先生に一ランク下げるように言われたわけですが、彼女は挑戦する道を選びました。結果は不合格でした。結果を受け入れることはつらかったですが、彼女に後悔はありません。今彼女は滑り止めで受けた私立高校に元気で通っています。
学校の教師は安全圏を勧めますが、私は本人がトライしたい固い意思があるなら、その方が、人間的成長の上でもプラスになるのでは、と思います。
親はだいたい子供の味方をしますから、「先生よけいなことを言ってくれなければいいのに、本人が受けたいのにほっておいてほしい」と敵対関係になることもあります。
そんな時教師の言い分、子の言い分、親の言い分が一致するのはむずかしいです。
高校受験では必ず、合格と不合格があるわけです。
子供は結果を受け入れることのできる柔軟性を持っていると思うので、教師があまり介入しすぎるのも子供にとって、負担、ストレスになるのではないかと思うこの頃です。