ついに明日から国立前期試験

 

いよいよ明日から国立大学の前期試験が幕を開けますね!

 

昨年の試験前日、私たち母娘はムスメの大好きなフォーを食べた後、翌日の試験会場の下見にいきました

 

初めて足を踏み入れる(急遽変更したけど)、今となっては大事な第一志望大学のキャンパス

 

そこには、私たちと同じように、期待と不安を抱えた親子が何組も静かに下見をしていました

 

ふと横を見ると、ムスメがどこか晴れやかな弾むような笑顔を見せていました

 

「なんか、すごく嬉しそうだね?」

 

問いかける私に、ムスメは迷いのない声で答えました

 

「だって、もうこの生活が終わるんだよ。それが超嬉しいの!!」

(まだ試験も受けていないのに……合格が決まったわけでもないのに……)

 

喉元まで出かかった言葉を、私はそっと飲み込みました

 

急遽、志望校を変更して駆け抜けたこの1ヶ月

 

彼女にとって、この「受験生」という鎧は、どれほど重く苦しいものだったのでしょう

 

「……そうだね。じゃあ、あと2日間。悔いのないようにね」

 

そう伝えるのが精一杯でした

 

 

 

 

 人波にあっという間に消えた、小さな背中

 

迎えた本番当日

 

大学の正門前を埋め尽くす、受験生たちの凄まじい熱気

 

その人の多さに圧倒され、立ちすくんでしまったのは私の方でした

 

「この荒波の中で、あの子は自分を見失わずに戦えるのかな……」

 

募る不安を遮るように、ムスメは振り返り短く告げました

 

「じゃあ、頑張ってくるね〜」

 

励ましの言葉をかける暇も、手を振る余裕さえ与えず、ムスメはあっという間に受験生の群れの中へと消えていきました

 

その潔すぎる背中

 

あんなに小さかった背中が、いつの間にかこんなに遠く、頼もしくなっていました

 

後ろ姿を見送るなんて久しぶり過ぎて・・・

 

それは、あまりにもあっけない「巣立ち」の瞬間でした

 

 

 

 

 かつてなく濃密だった1ヶ月

 

あの大惨事だった共通テストからたった1ヶ月

 

絶望の淵に立たされ、急きょ決めた第一志望校

 

けれど、過去問を解き進めるうちに、ムスメの瞳に少しずつ光が戻っていくのを私は見ていました

 

「この大学の入試問題、解くのがすごく楽しかった!!」

 

そう笑ったムスメの言葉を信じたい

 

ここまで来たら、あとはもう人知の及ばない「ご縁」に委ねるだけです

 

よくここまで立て直せたな、と一人で黙々と過去問に向き合ったムスメが誇らしく、彼女の絶望の淵から立ち上がるバイタリティに感服した30日間でした

 

 

 

 カフェで人知れず涙

 

ムスメを見送ったあと、張り詰めていた糸が切れたように、重い疲労がどっと押し寄せてきました

 

中学受験から始まった、彼女の「受験」という名の伴走

 

お弁当作り、送り迎え、結果を見ては共に一喜一憂した日々……

 

「ああ、私がムスメに付き添うのはこれが最後なんだな・・・」

 

そう自覚した瞬間、視界がじんわりと滲みました

 

子離れの足音は、すぐそこまで近づいていました

 

そう思ったら、カフェの隅でこっそり涙がハラハラと流れてきました

 

今までよく頑張ったね、我がムスメ

 

そして、私たちも親も本当にお疲れ様

 

皆様にそれぞれの桜が咲きますように🌸