★合格の瞬間がピークだった、そんな6年間にならないために

 

もし、持ち偏差値+5〜7のいわゆる「チャレンジ校」に合格したら‥‥


本人はもちろん親としても嬉しいですよね♡


それが補欠からの繰り上がり合格だったとしたらなおさらでしょう


偏差値だけで学校を決めるべきではない


それは分かっていても、いざその立場になれば相当迷うと思います

 

 


★このケースなら進学GOでもいい

 

◆塾に通い始めたのが新小6と受験スタートが遅め

◆帰国子女で理科や社会は間に合わなかったけれど、英語がかなり得意


こういった場合であれば、チャレンジ校への進学は十分アリだと思います


短期間でそこまで到達した、あるいは明確な強みがある


それは入学後の「伸び代」や「武器」になり得るからです

 

中学受験は「算数」で決まりますが、中高時代は「英語」ができると強者です

 

また大学受験では英語が強いとかなり有利です(力説)

 


★新小4から通塾していた場合は、話が違う
 

新小4から普通に通塾し、コツコツ受験勉強を積み上げてきた場合


このケースでのチャレンジ校合格は嬉しい気持ちは痛いほど分かりますが、その合格は**進学先ではなく「勲章」**として美しい中学受験の思い出にしておいた方がいい、というのが私の考えです

持ち偏差値以上の学校に進学すると、そこには自分たちよりも遥かに余力を持って入学してきた子がたくさんいます


そうすると


×早すぎる授業についていけない
×定期テストで結果が出ない
×頑張っても頑張っても勝てない


という現実に直面します


すると人は無意識に、勉強以外のところに居場所を作ろうとします


その結果、ますます勉強から遠ざかり、気づけば「落ちこぼれ(⁼深海魚)」になってしまう


一度ついてしまったセルフイメージ——「自分はダメなんだ…」という思い込みは、想像以上に払拭するのが難しいものです


しかも中学時代に一度それが定着すると、6年後の卒業まで上書きされないまま引きずることも少なくありません

 

 


★進学校女子校のあまり語られない現実
 

特に進学校の女子校では、学校の成績順がそのままヒエラルキーになることが多いです


成績上位の優等生は、同級生からも先生からも一目を置かれ、とても居心地の良い安定した学校生活を送れます


一方で、進学校の授業進度は非常に速く、一度つまずいたり体調不良などで学校を休むと、学校の勉強に追いつくのに精一杯になります
 

×自信はなくなる
×やってもやっても追いつかない
×思春期ど真ん中で自尊心が削られていく


その結果、不登校になり、【退学】という選択肢が現実味を帯びてくるケースもあります

 

中学までは義務教育ですから、不登校になっても卒業自体に支障はありません


しかし高校になると、出席日数は進級や卒業に直結します


「中学時代は不登校だったけれど、高校から心機一転」


そう思っても


×学力差はすでに大きく開き
×友人関係は固まり
×居場所を作るのが難しい


結果として再び不登校に陥り、転校や退学を勧められる、または自ら選択せざるをえない可能性も出てきます

 

 


★なぜ、あえて中学受験真っ最中の今、マイナスな話を書くのか


それは、外から見える学校の姿と実態は大きく違うということを知ってほしいからです


我が子の幸せを心から願うなら、進学した学校で不登校になるのは親としては1ミリも望まないし、本末転倒ですよね

 

「本人が行きたいと言っているから」

 

その本人の思いを尊重してあげたい親心も分かります


でもどうか、人生の先輩として、親が止めて諭してあげてください


中高の6年間は想像以上に色々なことが起こります


◆予想もしなかった体調不良
◆学校の先生との相性
◆思春期ならではの友人関係のトラブル
◆毎朝の満員電車、早朝からの通学

 

大変なのは勉強だけではありません

 

子供はこれらと何とか上手く折り合いをつけながら、大学受験を目指していくんです

 

 


★私の結論

 

もちろんチャレンジ校に進学して、皆が皆この様な事態に陥ると確定しているワケではありません

 

ただ、「合わなかったから」と学校を辞める覚悟をするのは相当な葛藤が生まれますし、一度不登校に陥ってしまったら、親子で相当なストレスを抱えるのも現実です


我が子に自信を持って居場所を感じながら、6年間を充実して過ごしてほしいと願うなら——

 

「どこに受かるか」より「どこで6年間を過ごすか」


身の丈に合った(持ち偏差値近辺の)学校に進学する


私は、この選択に一票です