癇癪を起こしそうな背中を
半時もなでている

君の手はどうしてそんなに冷たいのだろう

かないそうで
かなわない

夕焼けに映える
薄い雲のようなロマンス


ときどき
忘れらているようで

君を夢中にさせるもの全て
遠ざけたくて

無口になる少し手前で
君の気を引こうとしていた





子どもじみた感情を
もてあましながら

子どものような真似も
嫌いじゃない


とどきそうで
とどかない

寒空に光る
奇跡のようなオリオン



ときどき
心が折れそうになったら

苦しい思いで君を
待つのをやめよう

泣き顔になる少し手前で
ふわりと咲く花になれ

by★cc




幸せ

不幸じゃなければ幸せ?
そこに
幸せを積み上げなければ
幸せにはほど遠いのかな


幸せになることを意識して
暮らしているだろうか

悲しみのなかにいるとき
翳りを意識せずにいられる日常が
いかに幸せか
実感するのかもしれない


美味しいご飯を食べたり
お洋服やバッグを買ったときに
感じられる幸せは瞬間的なものだから

生活に不安材料があったら
たちまち萎んでしまう



ひとから もたらされる
幸せは ギフト
有形無形そのすべてに
価値がある


その心をもって 自分も
送り手になれたらいい




夏の思い出
浄土ヶ浜の海の透明感がやばい




何度目で馴染むのだろう鍵穴は
鍵のかたちにいまなりたがる
千原 こはぎ