第三話 intimate relationship
7時にセットしたモーニングコールに
慌ててふたりともシーツの上やピローの下を手探りし最後は私がとめた
しばらく天井を見上げて
頭がはっきりしてくるのを待ち
身体を起こした
うつぶせの彼の背中にキスをして
裸のままバスルームへ向かう
蛇口をひねって熱めのお湯をためながら
水位が上がるバスタブのなかに座り膝をかかえた
お湯が腰の辺りまでたまる頃
やはり 裸のままの史哉がバスタブの僅かな隙間に
身体を滑り込ませ私を背中から抱きしめた
水位がいっきに上がる
お湯のなかで乳房と下腹部をまさぐる手に身体をよじろうとして彼の両足に自由を奪われた
私の脚を開くようにして両側から固定すると
バスタブのなかで完全に支配された
蛇口から勢いよく落ちる湯の音に
私の喘ぎが混ざる
のぼせる前に
解放してよ?…
ホテル3階の見晴らしのよいダイニングで モーニングプレートとブラックコーヒーの朝食を済ませたあとゆっくりチェックアウトし銀座まで歩いた
途中 ショーウィンドーいっぱいにかけられた
ウェディングドレスを見て
「朱音はどんな式を挙げたい?」
と、問いかける史哉に
「ガーデンパーティー形式が理想だけど 史哉は仕事関係の招待が多くなるでしょう?年配のお客様は
式場の方が安心するでしょうね」
「最近は結構自由らしいけどな」
「うちの親のことは話してある通りだから
おばあちゃんには何度も会ってるから 今さらかしこまることもないわね」
「ああ うちの親父とは…
そうだな どこかでメシでも食べるか」
母は
喜ぶだろうか…
祖母を
あの家族と親族席に同席させなくてはならない気まずさにほんの少し気が滅入る
自分にとっての家族は亡くなった祖父と
優しい祖母だけ…
でも、母たちを呼ばないと話せば祖母は納得せず
自分も出席しないと言うだろう
有楽町から山手線で東京駅に出て
中央線に乗りかえた
史哉は思い立ったように祖母に挨拶すると言って 一緒に三鷹の自宅を訪れた
「まぁまぁ、史哉君いらっしゃい」
祖母は優しい顔をほころばせて孫の恋人を歓迎した
いつもより長く仏壇に手をあわせた史哉は
お寿司でもとろうかと孫に耳打ちする祖母に
「おばあちゃん、少しお話しても良いかな?」
と、ネクタイの位置を直して向き直った
座卓をはさんで祖母もすこし緊張した面もちで
正座した
「朱音さんを僕にください
これまで以上に おばあちゃんのことも大切にします」
史哉の言葉を噛みしめるように 僅かな時間を置いて
目尻を押さえながら祖母は何度も頷いた
「ありがとう…こんな大切な話を
この子の親より先に聞いたんじゃ申し訳ないわ
良かったねぇ 朱音
うんと幸せにおなりなさいな」
「ありがとう おばあちゃん」
「ほら、やっぱりめでたい日だから、お寿司をとろうねぇ」
祖母はいそいそと台所へたつと
お品がきの束をめくりながら
ふと手を止めると
流しの前で顔を覆った

7時にセットしたモーニングコールに
慌ててふたりともシーツの上やピローの下を手探りし最後は私がとめた
しばらく天井を見上げて
頭がはっきりしてくるのを待ち
身体を起こした
うつぶせの彼の背中にキスをして
裸のままバスルームへ向かう
蛇口をひねって熱めのお湯をためながら
水位が上がるバスタブのなかに座り膝をかかえた
お湯が腰の辺りまでたまる頃
やはり 裸のままの史哉がバスタブの僅かな隙間に
身体を滑り込ませ私を背中から抱きしめた
水位がいっきに上がる
お湯のなかで乳房と下腹部をまさぐる手に身体をよじろうとして彼の両足に自由を奪われた
私の脚を開くようにして両側から固定すると
バスタブのなかで完全に支配された
蛇口から勢いよく落ちる湯の音に
私の喘ぎが混ざる
のぼせる前に
解放してよ?…
ホテル3階の見晴らしのよいダイニングで モーニングプレートとブラックコーヒーの朝食を済ませたあとゆっくりチェックアウトし銀座まで歩いた
途中 ショーウィンドーいっぱいにかけられた
ウェディングドレスを見て
「朱音はどんな式を挙げたい?」
と、問いかける史哉に
「ガーデンパーティー形式が理想だけど 史哉は仕事関係の招待が多くなるでしょう?年配のお客様は
式場の方が安心するでしょうね」
「最近は結構自由らしいけどな」
「うちの親のことは話してある通りだから
おばあちゃんには何度も会ってるから 今さらかしこまることもないわね」
「ああ うちの親父とは…
そうだな どこかでメシでも食べるか」
母は
喜ぶだろうか…
祖母を
あの家族と親族席に同席させなくてはならない気まずさにほんの少し気が滅入る
自分にとっての家族は亡くなった祖父と
優しい祖母だけ…
でも、母たちを呼ばないと話せば祖母は納得せず
自分も出席しないと言うだろう
有楽町から山手線で東京駅に出て
中央線に乗りかえた
史哉は思い立ったように祖母に挨拶すると言って 一緒に三鷹の自宅を訪れた
「まぁまぁ、史哉君いらっしゃい」
祖母は優しい顔をほころばせて孫の恋人を歓迎した
いつもより長く仏壇に手をあわせた史哉は
お寿司でもとろうかと孫に耳打ちする祖母に
「おばあちゃん、少しお話しても良いかな?」
と、ネクタイの位置を直して向き直った
座卓をはさんで祖母もすこし緊張した面もちで
正座した
「朱音さんを僕にください
これまで以上に おばあちゃんのことも大切にします」
史哉の言葉を噛みしめるように 僅かな時間を置いて
目尻を押さえながら祖母は何度も頷いた
「ありがとう…こんな大切な話を
この子の親より先に聞いたんじゃ申し訳ないわ
良かったねぇ 朱音
うんと幸せにおなりなさいな」
「ありがとう おばあちゃん」
「ほら、やっぱりめでたい日だから、お寿司をとろうねぇ」
祖母はいそいそと台所へたつと
お品がきの束をめくりながら
ふと手を止めると
流しの前で顔を覆った
