日々感じたこと・読んだ本 -60ページ目

■観察について (枯葉の例)■

さて、前回の続き。


前回は、「観察道」について記しましたね

「前後左右をしっかり見ているだけで、観察ができているとは思ったら大きな間違い


というところで終えたと思います。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここから今回・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


では、何が間違いなのか?


そう、それは、何かを認識対象としてとらえる、という話なのです。


簡単な例でいうと、デジカメをイメージしてくださいね。


ふつう、私たちは、撮影するものに出会う前は裸眼で見ているでしょう。


そして、「あ、これは撮影にいいな」と思ってはじめて、

デジカメをかまえてファインダーから対象をとらえますよね。


その感覚を、散策にも持っていただきたいのです。


たとえば。


目の前を枯葉が一枚はらはらと落ちていくとします。


この枯葉は、撮影対象としなければ


そのままじっと、立ち止り、落ちていくのを見つめるだけでしょう。


ですが、撮影しようと思ったら、


どんなアクションをするでしょうか?


アングルを考え、ズームを考え、自分は激しく位置を決めようと動きますよね。


このアングル(どこから見るか)とズーム(どのくらい迫って見るか)、そしてシャッターチャンス(何を見るか)。


これらを、いざ対象をとらえたら、いつも決めるのです。


そうしてはじめて、対象は認識対象として、

散策者にとって意味あるものとして迫ります。


この、「アングル」「ズーム」を考えるという行為こそが、

対象を認識する上で、極めて大切なアクションになるのです。


次回は、実際に歩きながら、観察をする例を臨場感あふれた形で、お伝えしましょう。



効果的な「観察」の順序

テーマ「愛するものにだけ、見えるものがある」ドンッ

補足して書いています。



さて。

前回、散歩を例にとって、魅力を3倍多く発見するテクニックをお伝えしましたが、

実践されましたでしょうか?


私は、現在住みなれた東京を離れて、佐賀に赴任しているので、このテクニックをふんだんに

使って、佐賀の町歩きの楽しみをしっかり見つけています


本当に奥が深い。


さて、本日お伝えしたいのは、散策の順序あしです。


私の仕事は、佐賀の魅力を発掘するプロデュース業なので、このテクニックが実践として

大変活きており、我ながら頼もしく感じています。


下記の3回のステップどおりに観察を進めることで

自分のその町に対する理解の深まりに

ちょうど呼応するかのように発見できるものも増えてきていて

それをもとにした企画が次々に生まれているのです!

この順序がもっとも効率的で、喜びが増しますのでお勧めします。


最初になどで広い範囲をカバーして観察する

次にポタリング(自転車での散策)などえ気に行ったコースを無目的で回ってみる

最後は徒歩。徒歩で、四囲をきょろきょろしながらじっくり時間をかけて見てみる。


はい(笑)。あまりきょろきょろ目すると不審者に思われるかもしれませんが、

そんなことを恐れていては「観察道」今命名しました)を究めることはできません。


前後左右をしっかり見ているだけで、観察ができているとは思ったら大きな間違い。


なぜ間違いかは、次回のブログでご説明します。



■対象の魅力を発見する可能性を3倍高める■

こんにちは。

ひさびさの記述です。

「魅力を発掘する」ためには「よく観察する」ことが大事。

そして、「愛する」ということは、それ自体が、「その対象をよく観察する」ということに他ならない。


これまでは、そういった魅力を発掘する基本スタンスをご説明してきましたね。


さてさて。


もう一段先に進みましょう。


よく観察するためには、見る角度を変えてみることも大事ですね。

これは、とても簡単に 新たな魅力が発掘できますね。


たとえば、知らない町の観光を楽しむとき。


車でドライブ

自転車でサイクリング

そして

徒歩でのんびり散策。


これら3つの行き方では、

眼に飛び込んでくる風景、音、匂いまで違ってきますね。


ぜひぜひ。今度お時間があったら、

いつもの行き慣れた通りを、普段とは違った通り方をしてみてくださいね。

スピードを変えただけで、対象の知られざる魅力にはたと勘づくことはたくさんあるんです。


ちなみに私は、今日はいつも自転車で通っていた、お城通りを、歩いてみました。

県立図書館に続く橋を渡るときに、橋の下から何かがものすごい勢いで飛び出たのですね。


なんと、お堀の水の上すれすれを、カワセミが瑠璃色の直球のように、

超特急で飛んで行き、50メートルほど先で魚をとらえるために

ポシャンと水に突入したのを見ることができました。


今まで、カチガラスや鷺のような水鳥こそ、佐賀のシンボルだと思っていましたが、

市の中心街にカワセミがいるなんで驚きでした。


今私は佐賀の魅力を発掘しプロデュースする仕事をしていますから、

この体験も今後どこかで、PRの材料になるかもしれません。

自転車でしたら、発掘できない魅力でした!


なにも難しいことしなくても、対象の魅力を発見する可能性が3倍高まる実例でした。