彼は
とても古風なひとで
流れで…とか
酔って…とか
雰囲気…とか
そんなことをするひとじゃなかった
亭主関白…ぽいひと
ﾊﾟｰﾏかけると
なんでわざわざそんなんにする
そのままでいいだろ
ﾋﾟｱｽすると
親からもらった大事な体に
傷をつけるな
お洒落したい気持ちを
ことごとく粉砕する
彼の言ってること
なんとなくわかったから
私はなんとも思わなかったけど
理解出来ないと
傷ついちゃうよね…
どうでもいいひとには
そんなこと言わない
そのことに
気づいてたひと
どのくらいいたかな……
キツいこと言うけど
気遣いと思いやりの気持ちを
ちゃんと持ってた
優しいひとだった
少しずつ
彼の顔がみえてきて
少しずつ
彼に惹かれていった
片想い
届かない
叶わない
世話のやける妹としてしか
思われてないって
知ってた
だから
初めて
抱きしめられたとき
え…
なんで……
私のこの腕は
どうしたらいいの…
頭の中
ﾊﾟﾆｯｸ状態（笑）
おそるおそる
腕をまわしたら
ｷﾞｭｯてしてくれた
嬉しかった❤︎゛
それから一年ちょっと過ぎたころ
彼は
夢を叶えるために
進むべき道をみつけて
歩き始めた
戻ってくるまで
待ってろ
そう言い残して。。。
だけど
待っても待っても……
戻ってこなかった
交通事故で
亡くなってしまったから
待ってろって
言われた日から
一年後のこと
28歳で
彼はすべてを奪われた
二度と会えなくなった
昨日の夕方
雨上がりの空は
とても綺麗に染まってました•••♡
愛桜 - aisa -