先日思い立って日帰りで東京へ行ってまいりました。
というのも15年ほど前から密かにファンをしております吉田良先生の講演があるとの情報を得たからです。
弥生美術館で今日まで開催されていた泉鏡花と人形の展示、それに伴い22日に吉田良先生の講演があると。
復帰後精神的なバランスを崩し始めとてもしんどかった時期でしたし、翌週にドリズムに行くことはかなり前から決めていたことで、さすがに立て続けに行くのは、と躊躇っていました。
けれど、これを逃すと次に先生の講演を聴ける機会などないなと思い、とりあえず予約のメールを入れました。
その後確定の連絡が届き、翌日の病院で結局このまま仕事に行き続けることは無理と診断され、お休みに。
なのでまあ泊まりとかにしてゆっくりしてもよかったんですけど、そうするにはまあ、休職というあれが続いており金銭的に厳しい、ので新幹線の日帰りで。
日帰りプランでなかなかお得なのがあるのでそちらを利用しました。
そして気になっていた作家様の布花の個展やシジエム·トロワジエムにも足を運ぶことが出来ました!
本当はドルショも行きたかったんですけどね。

本当行ってよかったです。
きちんと吉田良先生の人形自体を拝見するのは実は2回目。
ただ、過去に行った人形展がなんだったのかが既に曖昧で。
おそらくはイノセンスの時のではないかと思うのですが、私が見に行ったのは三条の京都文化博物館なんですね。
略歴では東京現代美術館しか記載がなく。
その時に購入したのがArticulated Dollという作品写真集。
それですっかりファンになったのです。
当日は撮影可能なイベントでしていくつか撮影させていただきました。
写真の掲載に関して確認してませんのでちょっとこちらへのアップは控えさせていただきます。
こちらが購入してきた写真集。
もちにじゃちゃんは当日私が寝坊したためお留守番でした……。
吉田良先生の講演は人形の歴史というもの。
そちらについては長くなりそうなので別途書こうかなと思います。

実のところ私泉鏡花に詳しくはありません。
作品は高校などでタイトルのみ把握していたというような知識でした。
展示されている人形と作品の解説を読んでいて、これは何故私は今まで読んでいなかったのかしらと、思いました。
とは言えおそらくは一度読んでわかるというものでもなさそうで、そのせいで過去に敬遠していたのではないかとも。
高野聖は何となく覚えがありましたが。
外科室は個人的に何ともロマンの詰まった作品だなあと思わされました。

今回とても惹かれたのはもう本当に全てなのですが、陽月先生の作品と、ホシノ リコ先生の作品と、三浦悦子先生の作品です。
私の好きな人形たち、我が家にいますのはもちろん量産された子達ですが、そのおそらくは私の好きな造形とされるものの原点というのでしょうか。
見ていてどこか私が好きな造形とわかる子達がいて、ここはなんと理想の世界なのかと。
怪しく美しい女や少女たち。
私普段は青年ドールを愛でているイメージが強いかと思うのですが、創作人形に関してはとにかく少女人形に妙な執着がありまして。
うちに迎えることはおそらくないかと思っていますが、それでもとても怪しく美しい少女人形には惹かれてやみません。
おそらく我が家に迎えてしまったら私の思う魅力ではなくなってしまいそうな気がするのですよね。
それを言うならSDでもそうなのでしょうけれど。

そして会場で、妙に気になって購入してきたのが三浦悦子先生の写真集。
こちらは豆写真集です。
このサイズ感伝わりますでしょうか。
70センチの青年にとてもしっくりきます。
本当に素敵な一日を過ごせました。
当日他にも本当にいろんなことを詰め込んで回ったのでそのへんも改めて。
まずは泉鏡花の作品を読んでみたいと思います。