もうずいぶん前に観たのですが、まだ感想書いてませんでしたね。
なんとなく全体的なストーリーとしてはまとまりがない気が…。昭和33年のさまざまなヒューマンドラマのオムニバスを一気にまとめてしまったような印象を受けたのは私だけだったのでしょうか?
私の育ってきた昭和はこれより20年近く後なので、これは両親の子供の頃が背景になっているんですよね。両親から聞いていた「三種の神器」の話が見れて楽しかったです。白黒テレビを購入したときに近所の人たちが集まって上映会をやった…なんてのもね(^^)
この中に出てくる「アクマ先生」こと「たくま先生」のストーリーが切なかったです。
娘の好物だからと、酔ったたくま先生は焼き鳥を買って帰り、平凡な家庭の中、幸せで大切な時間を過ごす。でもフッと気づくと、そこには現実が…。
先生は警官に起こされ、自分は酔って道端に寝ていただけだと気づくのです。
焼き鳥はたぬきに食べられてしまっている。それを見た警官は言います。
「先生、たぬきにでも化かされたんじゃないですか?」
…昔は言ってましたよね。たぬきやきつねに化かされるって。今は言わないなぁ。
で、切ないのはそこじゃなくて、実はたくま先生の奥さんと娘さんは空襲で亡くなっているのです。もちろん先生もそれは理解しているのですが、酔って自分の望んでいた現代へと入り込んだのでしょうね。
みんなは「戦争は終わった!新しい時代だ!」と言っているのですが、実際のところ、先生のような人たちにとって、本当の戦争は終わっちゃいないんですよ。物資が豊かになり、人々は血気盛んに復興を遂げる日本に勢いづいている。でも、ヒロミにしたってたくま先生にしたって、いろんな意味での戦争は尾を引いているんです。
なんだか切なくて、職場の上映会だったのに涙してしまいました。
そうそう。キャスティングがなかなか素敵です。
ピエール瀧やキム兄なんかも出てるし、脇役の面子が良かった!









