さくら日和~旅とヘナと着物の日々~ -239ページ目

屋久島③~もののけ姫編~

もののけ姫の舞台となった、白谷雲水峡くもり

ここへ行くにも、登山道を歩くことになる。

縄文杉ほどではないと言うけれど、同じ山は山なのであなどれない。


この日は雨雨

しかし、白谷雲水峡は、わざわざ雨の日を待って登る人も少なくないという程、雨の日はいっそう美しいらしい。傘も差せないので、ずぶ濡れ覚悟だ。ラッキーなんだかアンラッキーなんだか・・・・



雨の日の森は、より一層緑が鮮やかに輝く霧

したたる雫にさえ見とれる。言葉も出ない。

「静寂の美」という感じで、とても神秘的だったキラキラ



ここで出会うヤクシカ達も、神聖な生き物に見えてくる。

思わず「ヤックル!」と呼びたくなる。





美しい森の風景は続く・・・・・

(・・・・・だから疲れない)


なんだかナメクジみたいなヌメっとしてそうな木。





オブジェみたいな、苔に覆われた木。




からまり合う直線と曲線。





この十字は、隠れキリシタンやらの仕業だろうか・・・





仁王立ちの木。





幹もよく見るとカラフルで美しい。






岩の上にも根を張るこの生命力!!!





美しい水の音に惹かれて川辺に出る・・・・・・





ここは、しし神さまが現れたところじゃ・・・?!

見当たらないけど、神様がいてもおかしくない雰囲気。

石も全てが苔に覆われ、緑と光と水だけの世界・・・・・・心が浄化される。






そしてついに出会う、もののけの森!!





すごい迫力!!なんだろう・・・止まっているのに、動いているみたいな。

緑一面のその景色は、見る者すべてを虜にしてしまう。






美しいっていうより、なんだ?とにかく格好いい!!

宮崎駿監督は、この景色に惚れこんで、「もののけ姫」の作成にあたったとか。

本当に、物語が生まれそうな景色だと思った。

こだまがいるとしか思えないサーチいや、絶対いたはずだ。


自然にこんなにも魅了されたのは生まれて初めてだと思う。

自然にこんなにも感謝したのも。

この景色は一生忘れない。



そしてもののけの森からもう少し登ると太鼓岩にたどり着く。

太鼓岩は、もののけ姫のモロの棲みかのモデルになったとか・・・(棲みかじゃなかったかも)

そこには山脈を望む絶景が・・・・富士山




雨のため雲海が広がり、崖下の緑の絶景は望めなかったものの、その雲海の神秘的な美しさに目を見張る。

まるで水墨画のよう。白と黒と灰色の世界。かっこいい。

太鼓岩の上で、仙人気分にひたる・・・・・・

(トレッキングウェアだから写真撮っても様にならないのが残念汗



そんな太鼓岩の上に現れたのは、こだまではなく・・・・・・・・






わかりにくいけどよ~く見ると・・・・・・




ねずみだビックリマーク


山ねずみって言うのかな?屋久島だからヤクネズミ?!

とにかく小さくて(4~5cmくらい)かわいらしかったニコ

他にも色んな生命が、ここにはたくさん生きているんだろうな・・・・・本当に深い森だ。



そして、雨のせいもあり(帰りのバスの時間の心配もあり)充分もののけの世界に浸ることもできず引き返す・・・・・・でもしっかりもののけのテーマは流れてる。何十回口ずさんだことか・・・・・


この森では、色んなものを得た気がする。

帰ったらまず「もののけ姫」を見て復習しようと強く思った。




最後に・・・・・・

帰り道に見た火星人のようなヘンテコな木ナゾの人









屋久島②~レンタカー編~

屋久島を効率よくまわる方法を観光案内所で聞いたら、レンタカーを勧められた車

定食屋で偶然、同じ中学の姉の元クラスメイトに遭遇したので、(面識はなかったと思う)その連れと3人でレンタカーを借りることに・・・・・

それにしても、世間の狭さに驚いた目



まず向かったのは、尾之間温泉温泉

お湯が熱くて、めっちゃ気持ちいいメラメラ

硫黄のにおいがして、いかにも温泉ぽい。


つづいて平内海中温泉波

ここは海の中にあり露天なうえ、水着着用禁止なので、女性は厳しい・・・・・というか無理だな汗




おっちゃん達がぞろぞろ来て容赦なく脱ぎだしたので退散あせる

遠くからおっちゃん隠し撮り(小さすぎる・・・・)





そして大河の滝






       

すごい迫力!!力強く、格好いいキラキラ


滝壺は、またしてもグリーンクローバー






見上げた空くもり

ここも緑に包まれている霧







そして周囲約100kmという屋久島の海沿いをドライブ車

やっぱり海沿いは格別に気持ちいい音譜







海沿いを走っていると見えるものは・・・・・・・

全てが浄化されそうな真っ青な海波・・・・・・そしてそれに混ざって溶けてしまいそうな青い空くもり

ざわざわといつも騒いでいる木々達のいる、鮮やかな緑一色の山霧

同じ日本とは思えないほどカラフルで愛らしい花々黄色い花

そして・・・・・・・人間のことが嫌いな猿と鹿足あと




ほんとに、驚くほど人間によく似た表情をしてる・・・・・困った






屋久島には珍しい、砂浜のビーチに降りてみる

(屋久島の海岸は岩ばかりで、あまりビーチが無い)





ここで夕日を見ることに夜の街





          

空は曇っていたけど、太陽が雲の隙間から顔を出したがる晴れ

晴天の日に見られる真赤な海とは違い、海面に一筋の赤いラインがひかれる。
スポットライトがこっちを照らしているようだ。(そんな経験ないけど・・・)






こんなふうにして屋久島の一日は終わる星空








屋久島①~縄文杉編~

ついに憧れの屋久島到着。鹿児島から5千円くらいの船で2時間半で行ける船鹿児島県民は気軽に屋久島に行けて本当にうらやましい。






ついてもすぐには実感はわかない。屋久島は思ったより大きかったし、思ったより都会(というか観光地)だった。

信号とか無い小さい島だと思ってた汗

しかも雨雨

この時はついてないなぁ~と思ってたけど、どうやら屋久島では「一ヶ月に35日雨が降る」と言われるくらい雨が多いらしい。


屋久島の情報を全然リサーチしないまま来たので、とりあえず観光案内所に行ってみる。

縄文杉を見たいと言ったら、どうやら往復10時間くらいの登山になるらしい!!

そんなところが観光名所ってすごいよなぁ・・・・軽い気持ちで来てしまってすいませんと思った汗

もちろんジーパンにジャケット着てブーケ持って行くようなところではなさそうなのでトレッキンググッズ一式をレンタルで借りて挑むことにグー

去年富士山に登ったから(死ぬほど疲れたけど)、全然大丈夫だろう、と甘くみていた、その時は。



そして翌日、早朝から登山開始(4時半くらいに起きて行った夜の街


しばらく延々とトロッコの道が続く・・・・・・(これが一番きつかったドクロ






見るもの全てが美しくて興奮したし、自然の生命の迫力に常に感動しながら歩けたから、

行きはすごく楽しかった・・・・・・・




意志があるとしか思えない力強さを持つ木々に圧倒される・・・・・霧

どれも、見たことのない植物ばかりに思えた。


本当に、一本一本がみんな生きてた。







この木、悪魔にとりつかれたのだろうか・・・・・・ドクロ






この木は逆に天使にとりつかれたみたいな輝きキラキラ






私は根っこの部分に、もっとも生命力を感じた。






ここにはの存在すら感じた。

とにかく神々しく光を浴びてたキラキラ





このウィルソン株の中に入ってみると・・・・・・






うん、やっぱり神様がいたようだ。

この中のある一部から空を見上げると、不思議なことにハート型の空が見えるらしい。

(帰ってきてから知ったから、見られなかったハートブレイク





色んな木々達の生命を五感で感じながら険しくも美しい道のりを歩いていくと・・・・・

ついに・・・・・・





縄文杉!!!!!!


約7000年生きてると言われている(色んな説があって本当の年齢を誰も知らない)縄文杉は、さすがに大迫力だった。(きんさんぎんさん70人分って思うとそんなに長生きでもない気がするけど・・・いやすごいか)

これをみんな往復10時間かけて見に来るんだもんなぁ・・・・・

私も往復10時間かけて見に来る人がいるほどの価値のある人間になりたい。


見ていると、やっぱりそれだけでパワーをもらえてる気がしたグー

でも縄文杉に限らず、屋久島にある木々はみんな長生きだし、活きいきしてるから、森に入っただけでパワーをもらえる。生きるぞーーーって思える。

ここに生きてるのは、みんな人生の大先輩なんだ。なんか、尊敬できた。ただただすごいと思えた。




ここで昼食をとって、いざ下山!!

来た道をひたすら歩く・・・・・・・・



途中、ほとんどの人に抜かされる・・・・・・・あせる


やっぱり同じ道は通らない主義だから知ってる道だとモチベーションがあがらない。なんて言い訳ですが・・・・・

とにかくしんどかった



そんな時・・・・・・



そこに美しい緑の川ビックリマーク



近付くと・・・・・・






さらに近付くと・・・・・






GREEEEEEN!!!!




感動した。とにかく感動して、疲れも忘れた。

本当に、オアシスだった星空




このオアシスのおかげで、最終バスの出発5分前にギリギリ帰ってくることが出来た。


みんな、すごいなぁ・・・・・・(しかも若い人は結構少ない)

足腰強いし体力あるなぁ・・・・・・



以前手相占いで、このままだと80歳で寝たきりになるから、40歳くらいになったらジョギングを始めなさいと言われたのを思い出した。


足腰、鍛えなきゃな・・・・・・頑張ろう足あと

色々考えさせられた一日だった。