心変わりを責めても | ・・ 夢と現の朧なる ・・

あなたの心が離れていく



目には見えない


音には聞こえない


指先には感じることもないのに


わたしの心が佇んでいる



あなたの目を見て


あなたの声を聞いて


あなたの手を掴めば



あの時ならまだ間に合った?


今でもまだ間に合う?




視界が霞んで


声が震えて


駆け出したい足がすくむのは


思い通りにいかない結末を怖れているから



あなたの背中さえ見えなくなる


その瞬間と比べたら


そんなの怖さの内に入らないとも気付かないで




あの日


あなたを見送ったことを忘れられないのは



いとしさとにくしみ



相反するふたつの想いに初めて気付いてしまったから




心の距離は二度と元には戻らない


知っているからもどかしい


過ぎ去って失った時間の甘さが


今頃胸に突き刺さる




愛されていたときには


愛されていたとも気付けなかった


幼すぎたわたしを



わたしは恨まずにはいられない




~ 本編準拠 失恋は恋心の萌芽と同時に訪れたに違いない、そんな過去のお話 ~