『向き合って、話がしたかった』
交わらないと思っていた言葉。
それなのに。
口を開くと同時に零れたのは。
果たされないと諦めていた願いが成就したことへの歓喜。
目の前で舞うきみと。
目の前で駆けるきみと。
目の前で微笑むきみと。
向き合って言葉を交わせる喜び。
触れるだけでは伝えられない想いを言葉に乗せる悦び。
感じた想いをカタチにできる事の素晴らしさ。
言葉は偉大だ。
その一言で、一瞬にして、
思うことを伝えられる。
なのにどうしてだろう。
一番伝えたい想いをカタチにできない。
言葉を交わせれば、もっと簡単に伝えられると思っていたのに。
言葉にすればするほど、想いから真実味は消えてゆく。
想いの全ては言葉にできない。
きみと話すと嬉しくて。
きみと話すと楽しくて。
きみと話すと幸せなのに。
大切なことが伝わらない。
大切なことを伝えられない。
それとも、伝わっている?
言葉を交わす前から、伝わっていた?
きみと、話そう。
きみと、語ろう。
拙い言葉と溢れる想いで。
そして、きみに届けよう。
言葉にはできない、この“想い”を。