親友の結婚式・前編
先日、友人Aの結婚式があった。
小学校からの付き合いなので、かれこれ24年になる。
俺は友人代表のスピーチを頼まれた。
友人代表のスピーチ…ムムム
初だ!
せっかく役者をやっているわけだし、何かこう…オリジナリティを出さねば!
と、Aにいろいろ提案した
お芝居形式にするとか、朗読劇にするとか…
しかし、Aには『普通にやってくれ』と言われてしまった。
確かに…Aは、某有名企業に勤めており、彼の結婚式には彼の上司を初めとする、重役の方々が出席されるのだ!
しかも奥さんも、また別の有名企業に勤めている。。。
下手な事をしてAの顔に泥を塗るわけにはいかない。
ここは…普通にスピーチするべきだろう。
…普通…普通…普通?
ネットで、検索
良い友人代表スピーチとは?
なになに…新郎をとにかく褒め、
立ててあげる。新郎がどれだけいい人物であるかを語り、軽いジョークを入れ、1分30秒程にまとめる。
無理だ。
まず俺は5分以上喋りたい。
しかも、友人…というか、幼馴染をべた褒めするって…恥ずかしくないか?
俺の美学に反する。
どうしようか…
何も決まらないまま結婚式前日に。
と、俺は突然小学校から仲のいい友人Dの事を思い出し、電話をした。
彼もまた、Aの結婚式に出席する。
Dとは中学時代、インド兄弟というお笑いコンビを組んでいたのだ。
中学時代、俺とDとAは何をするにも一緒だった。いわば、三人組。
そして中学時代、インド兄弟を組んでいた時に、Aに約束をした事を思い出したのだ。
『Aが結婚する時は、結婚式でインド兄弟がネタをやるからな!』
そうだ!あの時の約束を果たさなければ!…重役の方々…は、とりあえず置いておこう!
「D!Aの結婚式の友人代表のスピーチで、ちょっとやりたい事があるんだが…協力してくれるか!?」
「…いいよ~。」
「おぉ!じゃ明日!結婚式前にネタ合わせするからな!」
「…ネタ?ま、よくわかんないけど…いいよ~。」
結婚式前日にいきなり電話したのに、全て「いいよ~」で応えるD…さすがだな。
A…すまん。
普通にスピーチなんてやっぱり俺には無理だ!俺は…俺は…普通が一番嫌いなんだ~!!!
と、いう事でAの希望を無視した、サプライズ友人代表スピーチ大作戦が始動したのである。
…結婚式前日に。
大丈夫なのか!?
続く。。。
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